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江戸時代と今 [日々のあれこれ]

変わらないもの[exclamation]





少し前、友人と呑んでいて漫画の話になった。

友人がしきりに昔の某漫画の話をするので、気になったので読んでみる事にした。

俺は同じ漫画家の別の作品から読んでみた…それは江戸時代の庶民の暮らしや、忍者の生態などを詳しく扱っているストーリーで興味深い内容だった。

最近の俺の持論は、グローバリズムで他国や他民族との様々な摩擦で苦労するなら、鎖国して農業を中心とした自給率100%な江戸時代の様な社会が理想だと思っていた…しかし、その漫画を読んで考えが変わった。

江戸時代は全国民の大半が百姓で、それを一握りの武士が統治する世界。

放牧している膨大な家畜を、牛飼いと数匹の犬だけで移動させたり草を食わせたりするのと同じで、僅かな数の武士が膨大な人数の百姓達から死活ギリギリまで年貢を搾り取る為に様々な知恵が張り巡らされていた。

俺は読みながら「漫画だから少し大げさに書いてあるのだろうけど・・・これは、江戸時代なんかに戻れば大変な事になるな!」と、カルチャーショックを受けた。

更に読み進むうちに江戸時代の身分制度って今の我々の社会とソックリに思えてきた。

今の時代もほんの一握りのエスタブリッシュメントが、大多数の奴隷国民から税金という名に変わった年貢を取り立てている。

今も昔も統治権力者が最も恐れるのは、奴隷達が団結して暴動することで…江戸時代では一揆を起こすことで、江戸時代にも暴動を防止するための知恵が張り巡らされていたし、今の政治家も支持率低下を恐れている。

奴隷達を操る道具で江戸時代には無くて、今の時代にあるモノはマスコミ。

1970年頃、アメリカでUFOの問題を隠蔽するための様々なプロジェクトが「テレビなどの人気者を使って嘘と本当の情報を混ぜて発信させる」作戦で大成功を収めたが、今のテレビが政治問題で全く同じ事をやっている。

江戸時代は生産する者だけが人間として生き残れる厳しい掟の社会だったが、これはまさに今の政権与党が推し進めている新自由主義そのものだ。

つまり、我々の社会の統治の仕組みは江戸時代から何も変わっていないのだ。