話し相手

意外な話




親友のKと久しぶりに呑んで語り合っだ。

場所はいつもの御徒町。





Kと会ったのは、コロナ騒動前の去年の忘年会以来だと思う。

久しぶりに会ったので色々話す事が山積みで、会話の途中で想い出したことを後回しにすると忘れてしまうので、手当たり次第に脈略無く会話の応酬が続いた。





俺とKは付き合いが長いので、いきなり話の本題に入れるのでストレスが無い。

よく知らないのが相手だと前振りの解説に時間が掛かるし、それらの情報が全て一発で正確に相手に伝わっているのかを探りながらの会話になる。

難読とか、脳内フィルターで独特の解釈にねじ曲げる奴が意外に多く、反応をみながらの会話になるので時間が掛かって疲れるんだけど、Kにはそれが無い数少ない話し相手。


そんなKが「そうそう、会ったら話そうと思っていた事がある」と切り出したので、俺はシークワーサーサワーのグラスを片手に身を乗り出した。





何でもKの知り合いが東京の上空にUFOを見たそうで、それをスマホの動画で撮影したらしい。

東京の上空にUFOといえば、最近では天皇陛下の行事の日に東京の上空に浮かぶ光る物体をテレビのカメラが捉えているが、その後も頻繁に飛び続けているのかも。

まさかKと呑んでUFOの話題になるとは思わなかったが、非常に貴重で有意義な珠玉の時間だった。





俺も、どう否定しようとしても否定できないUFOを何度か目撃しているので、UFOというのが存在する事は確実だが、最近は見ていない。

また空を見ようと思うのだ。