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岸部シローさん逝く [日々のあれこれ]

沙悟浄[TV]




岸辺シローさんがお亡くなりになった…ご冥福をお祈りします。

岸部シローさんといえば、兄が岸部一徳さんでどちらもザ・タイガースのメンバーだった。

夏目雅子さんが三蔵法師、堺マチャアキが孫悟空のテレビドラマ「西遊記」では沙悟浄役だった。


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猪八戒はシリーズ2で西田さんから左とん平さんに代わるが、沙悟浄はシローさんだった。


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偶然、職場で大好きな「西遊記」をスマホで見て笑っていたら、画面上にネット速報のテロップが出て驚いた…カッパが死んでしまった。


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岸辺シローといえば、俺は日テレのワイドショー「ルックルックこんにちは」を思い出す。

沢田亜矢子さんの後任で10年以上やっていた。

ある年の夏、当時の昼のワイドショーはお盆企画で怪談特集をやっていて、ルックルックも稲川淳二さんの怪談とかをやっていたので、怪談特集の時期はよく見ていた。

確か、稲川さんのレパートリーで最強の「生人形」のエピソードの幾つかはルックルックでの出来事…稲川さんが韓国ロケに行っている時、ルックルックで「…の方向をとれ!」とかの声が突然入り込む音声のトラブルがあった。

そんな怪談企画で、タレントさん達の怖い話が続いた後で、いつもは後ろで静かに聞いている司会の岸辺シローさんが「私は霊感とかは無いのですが、これまで生きてきた中で一度だけ不思議な体験をしました」と、いつもの甲高い声で語り出した。

それはシローさんがザ・タイガースのスタッフだった頃の話で、夜中にメンバーが住むアパートに戻って来るのを寝ずに一人で待っていたシローさんが、風呂に入った時、磨りガラスの向側に居るはずのない女性を目撃。

その時はファンの人が入ってきたんだと思い、怖いが勇気を振り絞って風呂から出て「誰だ!」と磨りガラスのドアを一気に開けると、女性はその声に驚く事もなく玄関方向に消えた…もちろんアパートはファンの女性に囲まれていた為、部屋は中から鍵が掛かっている。

シローさんが言うには、江戸時代とか昔の幽霊の様だったらしく、後で調べるとそのアパートの場所も昔の幽霊噺で有名な所だったそうだ。

シローさんは怪談には不向きなキャラだが、司会者だけあって語りが上手くて凄く怖かったのを強烈に覚えている。

晩年は病気で苦労されたが、車いすで呂律が回らない状態でも、武道館で歌うときはシッカリしていた…根っからのスターだった。

沙悟浄は元は天帝に使える捲簾大将なので、シローさんも天界に戻ったんだと思う。

日本の黄金期である70~80年代に輝いたスターがまた一人いなくなったのだ。