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2020 MotoGP 第3戦 アンダルシアGP [モータースポーツ]

クアルタラロPP[モータースポーツ]



前戦ハイサイドで激しく転倒してリタイアしたマルケス兄は、骨折を押して予選で走ったが決勝進出は諦めた。

弟は兄と違ってロレンソ並に下位に沈み、クラッチローも骨折でホンダ最上位が中上という非常事態…何もかもがマルケススペシャルにしてきたホンダの弱点が出た感じ。

一方ヤマハ勢は安定していて、クアルタラロが2戦続けてポールをゲット、予選2位にタイムではクアルタラロを上回ったがトラックリミット違反によってタイム抹消となったヴィニャーレス、前戦で苦しんだロッシも4位に入った。

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一方マルケス不在のホンダは8位の中上がトップだった。

決勝は灼熱地獄だった前戦より更にタフな猛暑の中で行われた。

路面温度が60度を超える中次々とリタイアが相次いだが、スタートを決めたクアルタラロが行ったっきりの圧勝で、見事に2戦連続ポールトゥウインを決めた。

2位はレース前半から僅差で争ったヴィニャーレス、3位にロッシが続いた。

トップが余りにも大きく後続を引き離したので国際映像にも移らなくなり、カメラは2位争いをひたすら追いかけていた。

レース終盤は2位を走るロッシの背後にヴィニャーレスが接近、4輪レースではないが、余りにも長時間ロッシのスリップに入っているとエンジンがオーバーヒートするのでは?と思うほどピタッとくっついていた。

抜かせまいと粘ったロッシだったが、残りの周回数が多すぎて粘りきれなかった。

ヴィニャーレスがロッシを抜きあぐねている間に4位の中上が接近、出光のマークが格好良かった!

ドゥカティはサテライトの方が速かったが、ドヴィツィオーゾは最後まで国際映像に走る姿は映らなかった。

表彰台はヤマハが独占する一方で、マルケス専用マシンのホンダは弟では無理だった。

ただ、もしマルケスが健在であれば、1位マルケス、2位僅差でクアルタラロ、3位にヴィニャーレスだっただろうから、そう考えると去年と全く同じだと思う。

コロナ前とコロナ後の社会では無いが、マルケス前とマルケス後と考えると如何にヤマハがマルケス快進撃の裏で優れたマシンを作り続けていたかがよくわかるレースだった。

ただ、ヤマハもエンジンに問題を抱えていて、ヴィニャーレスなどは残り1基の状態までエンジンを使っている…今回もモルビデリが前戦のロッシの様なトラブルでリタイアしている。

ただ、色々推し量るには今年のへレスは過酷過ぎたのだ。