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2020 MotoGP 第2戦 スペインGP [モータースポーツ]

クアルタラロPP[モータースポーツ]



開幕戦のカタールがMOTO2とMOTO3だけだったので、今回が開幕戦となったMOTO-GP。

2戦連続で行われるへレスは、予選前にテストも行われ既に来期の話題も入り乱れていた。

今年3月の開幕戦前に怪我で出遅れそうになっていたマルケスの状態は、長期に渡るコロナ中断で完全復活の状態に戻っていた。

今年のホンダのマシンは力づくでねじ伏せる体力消耗型の傾向が強く、マルケス兄は転倒する事で新しくなったタイアとマシンの限界点を探るとコメントしている。

この無茶なやり方はマルケスだけの方法で、ロレンソもここまでは出来なかった。

しかし、俺なんかはマルケスの「転倒して限界点を探る」方法は運が良いだけでいつか取り返しの付かない事になると思っていた。

あの天才アイルトン・セナも時速300kmでの激突による物理法則には勝てなかった。

予選が始まるとマルケス弟も、今期でホンダを去るクラッチローも照りつける猛暑とホンダのマシンの乗りにくさに苦戦していた。

一方、操縦性重視のヤマハ勢はロッシ以外は皆好調で、ヴィニャーレスとクアルタラロの走りが目を引き、クアルタラロがコースレコード更新でポールをゲットした。

ヴィニャーレスと同じマシンに乗るロッシは、無観客のせいで更に存在感が薄かった。

決勝は先頭のクアルタラロを追うマルケスが激しく転倒。

クアルタラロが見事なポールトゥウインを決めた…素晴らしい初優勝だった。

2位にはヤマハ・ワークスのヴィニャーレス、3位にドゥカティワークスのドヴィツィオーゾが入った。

クラッシュが相次いだホンダ勢は、クラッチローが左手舟状骨骨折で手術、マルケスも右上腕骨を骨折で復帰は8月になるらしい。

今年は短期決戦でレース間隔が狭まっているので、ライバル勢はマルケスが居ない間に何処までポイントを広げられるかがポイントになると思う。

来期はクアルタラロと入れ替わりでペトロナス・ヤマハSRTに移籍するロッシは2022年まで走るらしいが、レースが再開されるまでは契約問題で元気一杯だったが実際にレースが始まるとマシントラブルでリタイアするまで、いつもの定位置の10位前後をのんびりツーリングしていて残念だった。

特に背後からマルケスが追い上げてくると怯んでいたのはイカガナモノか…あれならロレンソが乗った方が速いと思う。

次戦も1週間後に同じ場所なので、今回ダメだった人たちが何処まで改善するのか楽しみなのだ。