頭が混乱 [日記]
未来の自分の姿
連日典型的な梅雨日が続いている東京だけど、昨日は真夏という程では無いが久しぶりに日差しが差し込む蒸し暑い日だった。
俺はマイナンバーカードの電子証明書の更新で市役所に行ってきた。
人気のないマイナンバーカードだけど俺は5年前に作ったが、この5年間一度も使うことはなかった。
この前の10万円の特別定額給付金の時もマイナンバーカードを使ったネットでの申し込みが上手くいかず郵送で申請したが、そのときの身分証明に免許証では無く嫌みでマイナンバーカードをコピーして送った。
マイナンバーカードなんてこれからも使うことはないだろうけど、もし使わなければならなくなったときに慌てたくないので作っている。
今回は作成5年後でパスワードなどの情報を更新するので市役所に来いという通知が届いたが、わざわざその為だけに市役所に出かけたくないので仕事の帰りに立ち寄った。
バス停で降りて蒸し暑い中を歩いて市役所に入った。
更新を機に銀行口座とひも付けをすれば5千円貰える手続きもしようと「受付ロビーをウロウロしている案内係の女性」に聞いてみたら、更新手続きをする前に1階ロビーの片隅にあるパソコンで銀行口座ひもつけの予約手続きが必要だと教えて貰った。
先にテーブルで電子証明書の更新申請の書類を書いていると、再び案内の女性がやってきてパソコンでの手続きの事に関して色々話しかけてきた。
とりあえず西友で買ったタマネギなどが入った劇重のリュックと、食料品が入ったレジ袋を持ってパソコンまで移動する。
パソコンで手続きを進めていると、先に進めないので確認すると「マイナンバーカードをパソコン前にあるカードリーダーに置け」と出ているので、さっきまで手に持っていたカードを探すんだけど何処にもない。
先ほど書類を書いたテーブルに置き忘れたのか?と戻ろうとすると、立てかけてあった看板に引っかかって看板がものすごい音を立てて倒れた!
テーブルにカードは見あたらなかったので、倒れた看板を起こしてポケットやリュックの中をガサゴソ探していると、先ほどの案内の女性がやってきて色々話しかけてくる。
女性が何の事を言っているのか、何が言いたいのかがわからなくて混乱するが、恐らく「これはパソコンですが操作出来ますか?」みたいな事を言いたいんだろうと思った。
目の前にあるパソコンが物理的に壊れたとしても治す自信があるが、市役所の受付ロビーをウロウロしている俺に対する周囲の視線は後期高齢者に向ける角度だった。
「これはヤバい」と思うんだけど、とにかく蒸し暑い中でマスクをしているので頭がシャープに動かない。
やっと発見したカードをカードリーダーの上に置いて手続きをしていると、画面に何やら意味不明な選択欄が現れた…悲しいがサッパリ判らない!
再び先ほどの案内の女性を呼ぶと、今度はサッとどこかに消え理路整然とものを言う利発な女性がやってきた…恐らくシステムの会社から派遣されている人だと思う。
女性は俺が訳もわからずにパソコンをいじってパニックになっていると思ったらしく「このパソコンで何をしようとしているのですか?」と根源的な事を聞いてきた…もうスッカリ呆け老人扱いだが、判らないので仕方がない。
俺は「言われたとおりにしているだけですが」と、最初から丁寧に事情を説明すると、そもそも口座ひもつけの手続きは市役所では出来ないそうで「一体誰がそんな事を言ったのですか?」と聞いてきたので、いささかウンザリしながら「あそこでウロウロしている案内の女性です」と答えると、納得した感じだった。
納得されても困るんだけど、普通なら怒りがこみ上げてくるんだけど、蒸し暑さとマスクのせいで怒る気力も萎えていた。
そもそもマイナンバーカードなんて欲しくないし、ただ一刻も早くヘンテコリンな手続きを終えて市役所から解放されたかった…俺の望みはそれだけだった。
再び電子証明書更新の案内待ちの番号カードをもらって、ロビーのいすに座った。
呼び出しを待ちながら、これは「未来の俺の姿」だと思った・・・。
ヨボヨボに年老いた俺が、病院の受付で訳がわからなくて看板倒して徘徊している姿を想像してゾッとした。
老いるという事は、想像以上にサバイバルかもしれないなと感じたのだ。
連日典型的な梅雨日が続いている東京だけど、昨日は真夏という程では無いが久しぶりに日差しが差し込む蒸し暑い日だった。
俺はマイナンバーカードの電子証明書の更新で市役所に行ってきた。
人気のないマイナンバーカードだけど俺は5年前に作ったが、この5年間一度も使うことはなかった。
この前の10万円の特別定額給付金の時もマイナンバーカードを使ったネットでの申し込みが上手くいかず郵送で申請したが、そのときの身分証明に免許証では無く嫌みでマイナンバーカードをコピーして送った。
マイナンバーカードなんてこれからも使うことはないだろうけど、もし使わなければならなくなったときに慌てたくないので作っている。
今回は作成5年後でパスワードなどの情報を更新するので市役所に来いという通知が届いたが、わざわざその為だけに市役所に出かけたくないので仕事の帰りに立ち寄った。
バス停で降りて蒸し暑い中を歩いて市役所に入った。
更新を機に銀行口座とひも付けをすれば5千円貰える手続きもしようと「受付ロビーをウロウロしている案内係の女性」に聞いてみたら、更新手続きをする前に1階ロビーの片隅にあるパソコンで銀行口座ひもつけの予約手続きが必要だと教えて貰った。
先にテーブルで電子証明書の更新申請の書類を書いていると、再び案内の女性がやってきてパソコンでの手続きの事に関して色々話しかけてきた。
とりあえず西友で買ったタマネギなどが入った劇重のリュックと、食料品が入ったレジ袋を持ってパソコンまで移動する。
パソコンで手続きを進めていると、先に進めないので確認すると「マイナンバーカードをパソコン前にあるカードリーダーに置け」と出ているので、さっきまで手に持っていたカードを探すんだけど何処にもない。
先ほど書類を書いたテーブルに置き忘れたのか?と戻ろうとすると、立てかけてあった看板に引っかかって看板がものすごい音を立てて倒れた!
テーブルにカードは見あたらなかったので、倒れた看板を起こしてポケットやリュックの中をガサゴソ探していると、先ほどの案内の女性がやってきて色々話しかけてくる。
女性が何の事を言っているのか、何が言いたいのかがわからなくて混乱するが、恐らく「これはパソコンですが操作出来ますか?」みたいな事を言いたいんだろうと思った。
目の前にあるパソコンが物理的に壊れたとしても治す自信があるが、市役所の受付ロビーをウロウロしている俺に対する周囲の視線は後期高齢者に向ける角度だった。
「これはヤバい」と思うんだけど、とにかく蒸し暑い中でマスクをしているので頭がシャープに動かない。
やっと発見したカードをカードリーダーの上に置いて手続きをしていると、画面に何やら意味不明な選択欄が現れた…悲しいがサッパリ判らない!
再び先ほどの案内の女性を呼ぶと、今度はサッとどこかに消え理路整然とものを言う利発な女性がやってきた…恐らくシステムの会社から派遣されている人だと思う。
女性は俺が訳もわからずにパソコンをいじってパニックになっていると思ったらしく「このパソコンで何をしようとしているのですか?」と根源的な事を聞いてきた…もうスッカリ呆け老人扱いだが、判らないので仕方がない。
俺は「言われたとおりにしているだけですが」と、最初から丁寧に事情を説明すると、そもそも口座ひもつけの手続きは市役所では出来ないそうで「一体誰がそんな事を言ったのですか?」と聞いてきたので、いささかウンザリしながら「あそこでウロウロしている案内の女性です」と答えると、納得した感じだった。
納得されても困るんだけど、普通なら怒りがこみ上げてくるんだけど、蒸し暑さとマスクのせいで怒る気力も萎えていた。
そもそもマイナンバーカードなんて欲しくないし、ただ一刻も早くヘンテコリンな手続きを終えて市役所から解放されたかった…俺の望みはそれだけだった。
再び電子証明書更新の案内待ちの番号カードをもらって、ロビーのいすに座った。
呼び出しを待ちながら、これは「未来の俺の姿」だと思った・・・。
ヨボヨボに年老いた俺が、病院の受付で訳がわからなくて看板倒して徘徊している姿を想像してゾッとした。
老いるという事は、想像以上にサバイバルかもしれないなと感じたのだ。
2020-07-20 23:04