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二酸化炭素 [日々のあれこれ]

温暖化と雨[雨]



最近九州などで線状降水帯での水害が酷い。

浸水した家屋を今懸命に掃除しても、またすぐ同じ水害が起きそう。

線状降水帯は、気象衛星の精度が増して雲が現れるメカニズムが解析されて判明した現象で、なぜ起きるのか?となると海水の温度が関係しているらしい。

海水の温度が上がるのは、地球の温暖化と関係があるようだ。

地球が温暖化するのは二酸化炭素に原因がある。

今の地球は3500万年前から地球の南極と北極の両極地に氷がある「氷河期」が続いている。

過去5億年のデータを取ると、両極地が凍っている時期は珍しく、地表に氷がない時期が普通の状態だった。

たとえば金星などは鉛が溶解する400度の熱風が常に吹き荒れているが、それは地球より太陽に近いからだけでは説明できない。

金星の大気の大半が二酸化炭素で形成されていて、温暖化状態になっている。

なぜ地球では金星のようにならないか?と言えば、水が豊富にあるから。

海の水が蒸発して雲が出来て地上に雨を降らせる。

雨は二酸化炭素を吸収して地上に降り、雨水が集まって川になる。

川の水は二酸化炭素を含んでいる弱酸性なので、川の流れは岩を浸食する。

川は浸食によって溶け出たミネラルを海に運び、海に流れ出た二酸化炭素やミネラルは貝殻になり、それが海底に溜まって石灰層を形成する。

こうして、地球は二酸化炭素を海底に閉じこめてきたので金星の様にならないが、基本的には両極地に氷がない状態が通常なので、最近温暖化によって極地の氷河が溶けているのは不思議ではない。

ただ、過去の地球は何度も氷河期があり、その中には地球の表面全てが氷で覆われた時期もあった。

その時、地球の気温を上げて氷を溶かしたのも二酸化炭素だった。

当時の二酸化炭素の発生源は、火山から多量に吹き出ていた。

もし現在の温暖化を起こしている二酸化炭素の増加が人類の文明が作り出しているのだとすれば、それは過去の地球では無かった現象なので、今回壊れたバランスがどういう結果を引き起こすかは誰にも判らないと思う。

紀元前の世界4大文明は、いずれも大きな川沿いに栄えたが、地球環境の変化で大きな河川や崖などの近くは住めなくなってきているのかもしれない。

自然災害は恐ろしいのだ。