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練習試合 [日々のあれこれ]

別物感[たらーっ(汗)]



テレビで開幕前のプロ野球の練習試合を見た。

なんか実業団の試合みたいで、全然面白くなかった。

コロナ前に実際に球場で試合を見ると、普通の外野フライでも「スタンドインするんじゃないか?」と身を乗り出してしまうことがあるが、「ああ!外野フライか!」とか「入ったと思ったが残念!」とか球場で盛り上がれるのは打球と同時に沸き上がる観客の声援だと思う。

今はコロナで無観客なので、カキーン!とバットの音がして打球がスタンドインしても、球場はシーンと静まりかえっている。

何かと似ていると思ったらお笑いのバラエティー番組。

お笑いとは名ばかりのつまらない芸人が何か言うと、テレビ局はオバチャンの笑い声のサンプリングのスイッチを押す。

この技法は「ドリフ大爆笑」辺りからだと思うが、それ以前のお笑い番組はYOUTUBEで見てもオバチャンの笑いは無い。

2000年頃からオバチャンの笑いではなく、それまで電波に乗るのは放送事故級のNGだったスタッフの笑い声が入るようになった。

某お笑いコンビが、東京のある街を懐かしみながら紹介する番組のロケに出くわしたことがあるが、コンビが何か言う度に周囲にいるスタッフが機械仕掛けのロボットの様にワハハ!ワハハ!と笑っていた。

コンビの声が小さくて聞こえないので、定期的に笑い声をあげる集団が街を移動する様は異様だった。

でもスタッフはタレントが何か言えば脊髄反射で忖度笑いをしているんだと思う。

で、オバチャンとかスタッフの笑いに慣れてしまうと、見ている側はそれが無くなると面白くなく感じるんだと思う。

ただでさえツマラナイお笑い芸人が見ていられない程…殺意が沸き上がるほどツマラナクなるんだと思う。

プロ野球も同じで、野球の試合を実業団で無くプロ野球の試合にしていたのは大観衆の声援だった。

無観客試合だと全てが淡々としていて、何万人の観客がひとつのボールの行方に一喜一憂する「プロ野球」にならない。

応援団の大騒ぎが嫌いな野球ファンもいるだろうが、俺はチャンテが無いとダメ。

チャンスで凡退でも大観衆が盛り上がれば「あ~!残念!惜しかった!」と笑って許せるが、静かだと選手達の一挙手一投足を冷静な厳しい目で見てしまうと思う。

静まりかえった無観客試合はプロ野球にとって非常に危険だと思うのだ。