昔聴いた曲 [日々のあれこれ]
心に染みる曲
最近再びDATテープをPCにデジタル→デジタルでPCに取り込む作業に追われている。
我が家のオーディオの主要メディアがDATテープだった頃は、丁度レコード盤からCDに移行する時期と重なり、レコード盤で持っているのを改めてCDで買い直していた。
レコードは扱いが荒いと傷が付いた部分でレコード針が飛んだりバチバチとノイズが出たりして、何度も聴いているとノイズが出る箇所を覚えたりしてウンザリしていたので、ノイズの無いCDを聴いた時は感激した。
当時も多くの人達がレコード盤の方が良いと言っていたが、俺はノイズレスなだけでCDの圧勝で「まさにこういうのが欲しかった」という期待通りのメディアの登場だった。
俺のレコードなんて、酷いのになるとクルクル回るターンテーブルに猫が乗ったりしていたのでボロボロだった。
ただ、全てのレコードをCDで買い直したわけではなく、レンタル屋とか友達が持っていたりするとDATテープに録音していた。
最近その頃のテープを次々と聴いているんだけど、ジャンルなども色々あって楽しい。
昔からクラシックは音楽鑑賞って気分で聞き続けているが、ロック関係は自分も音源を制作するようになると制作側の耳で聴いてしまって1人のリスナーとして単純に楽しめなくなっていた。
作品のあら探しをするというよりは、耳がそういう耳になっていた。
しかし時は流れ、俺の耳や感性も次第に1人の音楽ファンの耳に戻っていったんだと思う、最近は完全な聴き手になって楽しんでいる。
そうなってくると、楽器の本来の音が見えてくる…何というか、正しい楽器の音みたいなものを受け止めれるようになる。
ギターで「こういう音を作るんだ!」と追求している時期は、自分の求める方向以外のギターサウンドに耳を傾ける時間も精神的余裕もない…音源制作が日常だった頃の俺はEMG+ハイゲイン以外のゾーンは見えていてもピントが合っていない状態だった。
しかし、最近は「ギターの素材を録音マイクで摘出した」と思える様な部分に遭遇するとジャンルに関係なく「ああ!良いなぁ~!」と聞き惚れてしまう。
若い頃は花なんかに全く興味が無かったのが、今は道ばたに咲く草花にも足を止めて見るみたいな感じ。
今回のDATテープの作業でそういう気分に浸った曲は、アートロック界のカリスマ「シド・バレット」へ捧げられた曲、ピンク・フロイドのアルバム「Wish You Were Here」の「クレイジー・ダイアモンド」という曲のデヴィッド・ギルモアのギターサウンドは心に染みる。
恐らくこの曲の正しい聴き方は日本の法律では罰せられるんだろうけど、タバコも止めた俺が完全シラフで聴いても充分「浸れる」。
シングルコイル・ピックアップのギターサウンドの美味しさ…ストラトか?テレキャスか?それともテレキャスの原型であるエスクワイヤーだろうか?「シングルの旨味」がジワジワ出ている。
こういうサウンドが染みる耳に戻ってくれて嬉しいのだ。
最近再びDATテープをPCにデジタル→デジタルでPCに取り込む作業に追われている。
我が家のオーディオの主要メディアがDATテープだった頃は、丁度レコード盤からCDに移行する時期と重なり、レコード盤で持っているのを改めてCDで買い直していた。
レコードは扱いが荒いと傷が付いた部分でレコード針が飛んだりバチバチとノイズが出たりして、何度も聴いているとノイズが出る箇所を覚えたりしてウンザリしていたので、ノイズの無いCDを聴いた時は感激した。
当時も多くの人達がレコード盤の方が良いと言っていたが、俺はノイズレスなだけでCDの圧勝で「まさにこういうのが欲しかった」という期待通りのメディアの登場だった。
俺のレコードなんて、酷いのになるとクルクル回るターンテーブルに猫が乗ったりしていたのでボロボロだった。
ただ、全てのレコードをCDで買い直したわけではなく、レンタル屋とか友達が持っていたりするとDATテープに録音していた。
最近その頃のテープを次々と聴いているんだけど、ジャンルなども色々あって楽しい。
昔からクラシックは音楽鑑賞って気分で聞き続けているが、ロック関係は自分も音源を制作するようになると制作側の耳で聴いてしまって1人のリスナーとして単純に楽しめなくなっていた。
作品のあら探しをするというよりは、耳がそういう耳になっていた。
しかし時は流れ、俺の耳や感性も次第に1人の音楽ファンの耳に戻っていったんだと思う、最近は完全な聴き手になって楽しんでいる。
そうなってくると、楽器の本来の音が見えてくる…何というか、正しい楽器の音みたいなものを受け止めれるようになる。
ギターで「こういう音を作るんだ!」と追求している時期は、自分の求める方向以外のギターサウンドに耳を傾ける時間も精神的余裕もない…音源制作が日常だった頃の俺はEMG+ハイゲイン以外のゾーンは見えていてもピントが合っていない状態だった。
しかし、最近は「ギターの素材を録音マイクで摘出した」と思える様な部分に遭遇するとジャンルに関係なく「ああ!良いなぁ~!」と聞き惚れてしまう。
若い頃は花なんかに全く興味が無かったのが、今は道ばたに咲く草花にも足を止めて見るみたいな感じ。
今回のDATテープの作業でそういう気分に浸った曲は、アートロック界のカリスマ「シド・バレット」へ捧げられた曲、ピンク・フロイドのアルバム「Wish You Were Here」の「クレイジー・ダイアモンド」という曲のデヴィッド・ギルモアのギターサウンドは心に染みる。
恐らくこの曲の正しい聴き方は日本の法律では罰せられるんだろうけど、タバコも止めた俺が完全シラフで聴いても充分「浸れる」。
シングルコイル・ピックアップのギターサウンドの美味しさ…ストラトか?テレキャスか?それともテレキャスの原型であるエスクワイヤーだろうか?「シングルの旨味」がジワジワ出ている。
こういうサウンドが染みる耳に戻ってくれて嬉しいのだ。
2020-05-26 23:46