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コロナウイルスと免疫学 [日々のあれこれ]

抗体の謎[どんっ(衝撃)]



39県での緊急事態宣言が解除されたが、まだ解除されていない東京の朝の通勤時の地下鉄の状態はスッカリコロナ前の混雑に戻っている…これで学生さんの通学が加われば凄いことになるだろう。

今の政府の「お願いはしますが、保証も責任も取りません!」という自己責任な条件下では、これ以上の自粛は無理なんだと思う…政府はまだ届かないアベノマスク2枚など、俺なんかには想像も付かないギネス級の的外れな事に終始していて、これはもう論じるに価しないが、国民は墓穴政府を横目に頑張って堪えてきたと思う。

一方、サラリーマン達が命がけで地下鉄に乗っているのに対し、暇をもてあます年金受給者達は夫婦でスーパーに押し寄せて、こちらも地下鉄同様大混雑になっている。

もう自力で歩けない車いすの老人なんかも連れていたりして、レジ前は凄いことになっている。

こういう愚かな奴らを見ていると、今の政府で無くてもこれからやってくる恐怖の第2波は避けられないと確信する。


そして学者達はコロナ後の世界をどう生きていくか?みたいな事を語り始めている。

コロナ後の世界は大きく2つの説があって、1つは経済のV字回復でコロナ前の世界に復活する考えと、短期間で攻略出来ないコロナと付き合って新しい社会を構築していく考えに別れている。

世間はコロナ前の社会に戻ろうとしている…この「元の世界に戻る説」は、無観客試合から始めるプロ野球などがどういう対策で乗り切るかで、今後の展開が見えてくると思う。


一方、「新しい社会の構築説」の方は、コロナ前の社会を捨てるイメージで、過去に戻そうとせず最新のテクノロジーを使って新たに別の世界を切り開く感じ。

ただ在宅テレワークなんかで事足りてしまう程度の仕事は、これを機に全部AIに取って代わるだろうから「テクノロジーを屈指した新しい世界」というにはお粗末過ぎる。

俺なんかには、新しい世界というイメージが全く見えない。

両説のどちらも凄くポジティブで前向きな見解だけど、俺なんかは現状はもっと深刻だと思っている。



テレビのワイドショーなんかに出てる様なヤブ医者では無く、大阪大学名誉教授の免疫学の専門家である宮坂昌之先生は「今回のウイルスは免疫学者にとっても、不思議な新しいタイプだ」と言われる。

インフルエンザのウイルスと比べると、インフルの場合感染すると一週間位の間に抗体が上がってきて、それと共に感染細胞を殺すキラーT細胞というのが出来てウイルスを追い出してしまう…だからインフルエンザは感染して一週間我慢すれば10日位で治って来る。

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しかし、新型ウイルスは抗体が2週間ほど経たないと上がって来ず、重症化すると共に抗体が上がる…これは免疫学者にとっては非常に不思議な現象だそうで「抗体が上がりきらないで重症化するというなら判るが、重症化しながら抗体も上がるので、抗体は何をしてるんだ?という事になる」らしい。

どうも、善玉抗体と一緒に感染を悪くする悪玉抗体も出来ている可能性があるらしい。

この現象は猫のコロナウイルスの実験で判った事で、猫のコロナウイルス用に開発されたワクチンを猫に打つとかえって悪くなってしまう状態になり、その猫を調べたところ確かに抗体は出来ているが、その抗体がウイルスに結合してウイルスの感染性を上げていた…これを悪玉抗体と呼ぶらしい。

で、今回の新型コロナの場合、善玉抗体も悪玉抗体も役無し抗体も全部出来る感じで、免疫学者にとっては凄く不思議なウイルスの様だ。

今回の新型コロナウイルスは免疫反応の起こり方が非常に遅くて低く、完治した後も数ヶ月しか免疫が続かない様だ…つまり、感染者が陰性になって退院後に再び感染するのも検査のエラーでは無かった事になる。

再感染の連続で長期化すれば、満員の地下鉄に乗り続ける以上いつかは感染するだろうし、治っても再び感染する…次々と変異するので今作ろうとしているワクチンが出来た時にはウイルスが別物に変異しているので効かない。

頑強な人であっても、何度も再発を繰り返すうちに衰弱していく…これは、これまで人類が遭遇した最強のウイルスなのかも。

学者達は脳天気に「コロナ前にV字回復」とか、「コロナと共存する社会を築く」なんてお花畑な寝言を言っているが、俺なんかは今が人類絶滅の時では無いか?と思っている。

もし人類が生き残るとすればと考えてみると…緊急事態宣言で外出を控え、家で他にやる事も無いので爆発的に人口が増えると思うが、両親がコロナに感染した状態で生まれた赤ん坊は超人類というか生まれつき新型コロナに対する免疫を持っているかもしれない。

少子化が深刻な日本で、後の世に「コロナ世代」と呼ばれる程の人口増加が生じれば、年金問題なども含め日本は当分安泰かも。


そして、ここ最近見かけなかった、長く池袋駅地下通路に転がっていたホームレスの男が戻ってきた…居なくなった時はコロナに感染したか?と思っていたが、相変わらず丸々と太っていた。

このマスクもしないでダイレクトに床に寝転がっているホームレスは、何故コロナに感染しないのだろうか。

俺はこの1人の男に人類を救うコロナ免疫の鍵が隠されていると思えてならないのだ。