３つの密

サバイバル通勤


テレビを見ていると首相が出てきて非常事態宣言をやりだした。

長い文章を覚えられないのか、ヘンテコリンな所で区切りながら左右に設置されたプロンプターをガン見での棒読みだから、イギリスの首相の様に訴えかけてくるモノが無い。

ただ難しい漢字を早口で誤魔化しながら扇風機の様に首を左右に振る、粗悪なロボットみたいで…馬鹿馬鹿しくて嫌になった。

最初の数分は頑張って聞いていたが、話長がいよ…速攻でＢＳにチャンネル変えた。

ネットの実況板を確認すると、ネット民はほぼ俺と同じ反応で笑った。

自粛のお願いと何が違うのかサッパリ判らない、空虚なパフォーマンスだった。

俺の仕事はコロナとは無縁なので、非常事態宣言でも出勤。

通勤列車に乗ってみたところ「自粛のお願い時」と「非常事態宣言後」の人の量は余り変わらない感じ。

清瀬駅発の新木場行きに乗る時はガラガラだったので清瀬から乗る人は減っているのかもしれない。




でも次の東久留米駅で大半の座席が埋まり、ひばりケ丘で立っている人が増え、池袋～飯田橋間は相変わらずの濃厚接触の典型的な状態だった。


都知事は「人と人の感覚を2メートル開けろ」と言うが、東京で公共交通機関を使って通勤していれば絶対に不可能。

しかし、東京都も政府もマスコミも「３つの密」を喚くだけで、３密ど真ん中の「通勤」に関しては全く触れない！




つまり、コロナに感染するのは自己責任で、通勤も命がけだ。

最近は自宅勤務にならない夫にコロナをうつされては堪らないと、奥さんが子供を連れて実家に疎開しているらしい。

このまま自粛が長引けば、職種によっては倒産する会社も出てくると思うし、ネットカフェで暮らしていた人は店が閉店すれば何処に行くのだろうか？

恐らく全てが想定外で後手に回り、対策も間に合わなくなっているんだと思う。

コロナで死ぬか、収入が無くなって飢えて死ぬか…サバイバルな感じになってきた。

来年のオリンピックどころでは無いのだ。