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車上生活の人々 [日々のあれこれ]

ドキュメンタリー番組[駐車場]


職場でボケーッとテレビを見ていると、車上生活者のドキュメンタリー番組が始まった。

コントローラーを探すのも面倒なので、寝ころんだまま画面を見ていた。

番組では、日本の全国各地に道の駅が沢山あって、その駐車場に車を駐めて生活している人が沢山いるという事だった。

カメラが駐車している車に近づき、スタッフが中にいる人に声を掛けていた。

なぜ車上生活をしているのか?というインタビューでは、ある人は家賃3万円のアパートで暮らしていたが、支給される年金が月10万円なので車上生活でないと赤字になるらしい。

生活保護とかも、テレビスタッフが聞いていたが「役場に生活保護の申請に行くと車を持っているからダメと断られたが、車を捨てて確実に生活保護を受けられる保証がないので車上生活をしている」という答だった。

番組を見ながら、色々考えた。

例えば月3万円でも、部屋の中なら寒さは凌げるが、車ではエアコンを付けないと凍え死ぬのでエンジンを掛けなければならない…今時はレギュラーがリッター150円だから、光熱費を考えればアパートで暮らす方が安いと思う。

車上生活を何年もやっている人が多かったが、ナンバープレートというか住所不定で車検や納税はどうなっているのか?とかも疑問だった。

番組後半に、夫婦で看護士をやっていた2人が登場した。

男性の方は、車上生活が気楽で気に入っていると呑気に語るが、四国に家も持っているらしい…では何故車上生活なんだろうか?

この辺りから、番組に出てきた人「全員」が本当の事を言っていない事に気がついた…まあ、テレビなんかに正直に言う必要もない。

冷静に考えると田舎の道の駅での車上生活の方が、都心の暖かい地下通路に寝ているホームレスより何倍も過酷だし、何よりも車上生活はお金がないと出来ない事に気がついた。

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彼らは、それでも車上生活をしなきゃならないテレビには言えない事情があるのだ。