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野村監督天国に旅立つ [阪神タイガース]

野球の達人[野球]


野村克也さんが天国に旅立った…ご冥福をお祈りします。

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沙知代夫人を亡くされてからは、一気に老け込んでしまったので心配だった。

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ノムさんを見ていると、おしどり夫婦というのも危険だなと思う…お互いが一心同体で依存しているので片方が居なくなると成り立たない。


阪神ファンからすれば、ノムさんは監督…これは、教え子の矢野は今年日本一にならないと男じゃない。

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ノムさんが阪神の監督に就任されたときは、タイミングが悪すぎた…久万オーナーや負広(中村勝広)とかが滅茶苦茶にしてしまっ暗黒のど真ん中だったので、あの時期は誰が監督をやってもビタッと張り付いた最下位から剥がすのは無理だったと思う。

既に名監督だったノムさんを、三顧の礼をもってどん底の阪神に来ていただいたわけだが、ID野球を唱えるノムさんの宝石の様な理論は、掃きだめの阪神の選手達には馬の耳に念仏でしかなかった。

補強という概念の無いドケチの久万に、新庄と桧山がクリーンナップでは、流石のノムさんもどうしようもなかったんだと思う。

阪神監督時代のノムさんの野球は選手層の薄さをアイデアでなんとかカバーしようと工夫していた印象がある。

ゴジラキラーとして松井秀喜に遠山投手を起用したり、「野村スペシャルと」呼ばれた遠山 - 葛西 - 遠山 - 葛西とファーストと投手を入れ替えたり、新庄に投手をやらせたりした印象が強いが、井川をエースに育て、赤星や藤本、沖原などをノムさんが直々にスカウトするなど確実に03年優勝への種を蒔いている。

野村が蒔いた種を星野が育て、岡田が全部食い尽くしてしまった。

もう一度阪神の監督をやってもらいたかった…。

ノムさんといえば血液型による性格付けで、これは俺なんかも影響を受けている。

格言も松浦静山の剣術書「剣談」の「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」を有名にした…俺もこの言葉は普段でも頻繁に使う。

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一番気に入っている野村語録は「人生の最大の敵、それは「鈍感」である」だ。

ノムさんは野球を通じて真理を悟った智者だ。

これでまた1人、解説で声を聞きたい人がいなくなったのだ。