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ピックの奥深さ [ギターの話題]

薄いピック[るんるん]



職場に練習用のギターを持ち込んで、時々弾いている。

今持ち込んでいるのは、当ブログのトップページの写真に写っている白いストラト。

ピックケースに、ベース用のピックが入っていた。

ある時、ベースを弾いていて肘が痛くなった事があって、脱力ピッキングの為に薄いピックを使う様になったんだけど、その脱力ピックが入っていた。

PICKBOYのEDGEシリーズ、カーボンナイロン製の0.06mmで、フニャフニャだ。

俺はギターで使うピックは、フェンダーのエキストラヘビー~FERNANDESのエキストラヘビー~PICKBOYのGP33R 1.14から、現在はJIM DUNLOPのDELRIN 500 Standard/2.00を使っている。

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使ってきた全ピックに共通するのは厚みで「絶対に反らない」事が条件だった。

楽器屋さんで気になるピックを見つけても、少しでも反ると…それはもう俺にとってはピックでは無かった。

薄いピックは使えない…リハーサルにピックを持っていくのを忘れて、受付の兄ちゃんにお客さんが忘れていったピックを貰ったりしても、薄いと割れてしまう。

しかし、ベースでガンガン弾いても割れないタフな薄いEDGEシリーズがあったのでナントナクそれで弾いてみた。

ベースの脱力で感じたヨレヨレ感を感じた…普段ならその時点で投げ捨てているが、他のピックを取りに行くのが面倒なので、そのまま引き続けた。

するとまず「軽さ」が判ってきた…空気の様に軽い。

そしてベース脱力の時と同じで、薄さが感じなくなってきたと同時にヨレヨレ感も無くなった。

マージュリッチの神保君から貰った練習用ミニアンプに繋いでみると、意外にブライトな音でシャープなピッキングノイズが心地よい。

ギターを弾きながら、何故俺が分厚いピックで弾くようになったか?を想い出していた。

原因は「楽器を鳴らす」事から始まった…薄いピックで小さな音で演るのは「楽器を撫でてる」と馬鹿にしていて、それは俺にとっては恥ずかしい事だった。

プレイラウド!硬く分厚いピックでハードヒットする!ミスもデカい音で堂々とミスる!薄いピックは女子供の使うモノ!だった。

しかし薄いピックは、弦に当たっている感じが伝わる…自分の指先の延長みたいな、皮膚というか身体の一部みたいな感触が得られる。

ええやん!

ハードヒットに疲れたら、薄いピックがお奨めなのだ。