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ベードラ原点回帰 [ベースの話題]

プリアンプ交換[あせあせ(飛び散る汗)]


地元のオッサン達で遊んでいるメタルバンドで使っているスタジオは、「コレで金取んのかよ!」と言いたくなるような骨董品機材の寄せ集めで、特にベースアンプは音が出るだけなシロモノ。

ただ、モノは考えようで、そんなハードオフでも見かけない様なジャンクなアンプでマトモな音を出すことが出来れば、並のアンプなんかドンと来いになるのでは?と思って挑戦している。

ただ、難攻不落というか、毎回「確か前回はこうだったから」と色々テーマを持って設定を変えているんだけど、どれもパッとしない。

最大の原因は音が抜けない事で、スピーカーの奥底にこもったまま出てこない。

そこで、いつも楽なので1コだけ持っていく貧乏楽器弾きブランドのZOOMのMS-60Bの中をシンプルにしてみた。

MS-60Bは内蔵エフェクトを4つ選べるんだけど、ベードラのみにしてみると若干音が抜けるようになったかなと思った。

しかし1コしか使わないのであればマルチで無くて「リアルベードラ」で間に合うのでは?という当たり前の事に気がついた…デジタルでは無いから、更に抜けるかもと思った。

もちろんエフェクターボードを使えば、その考えは解決するんだけど持っていくのが面倒で…そういえば昔使っていたなと、BEHRINGER の BDI21 V-Tone Bassを機材置き場の奥底から発掘した。

コレはTECH21のBass Driverを買ってから使わなくなったが、悪い印象はなかった…コスパ最高だと思う。

ベースの場合機材はアンプとの相性もあるので何が良いか一概には言えないが、今回の腐ったベースアンプの抜け対策には効果がありそうだとリハーサルに持っていった。

BDI21とTECH21の違いは歪みやトーンのかかりだと思う…全体的にBDI21の方がかかりが浅く、TECH21の方はエグい領域まで持って行ける。

俺は歪みは殆ど使わないし、音も輪郭の補正が目的なのでTECH21だとミックスを10時~中立辺りで使っているので、BDI21でも行けそうな気がした。

実際に使ってみると、ゴキゲンだった…これまでの試行錯誤は何だったのか?と拍子抜けする程ボロアンプと相性が良かった。

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ただ油断禁物なのは、今回の設定はあくまでも音が100メートルほど奥に引っ込む屑アンプでの勝利であって、最近のビンビンのアンプで同じ設定で鳴らすと新たに別の問題が勃発すると思う。

とりあえずボロアンプは攻略出来たので助かった。

久しぶりに使ったので、以前の時と設定は変わったけど、全体的にかかりが浅いので思い切ってかけてみた。

ポンコツアンプのセッティングはボリュームが中立、ベースとトレブルが2時でミドルが10時、マスターは全開で、他は0。

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ベードラはDRIVE中立、TREBLE3時、BASS中立、LEVEL全開、PRESENCE3時、BLEND全開。

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設定からだとかけ過ぎな気がして「引っ込むかな」と思ったが、予想に反してドン!と前に出た。

「近いけどもう少しどうにかしたい」となればTECH21の出番だけど、俺はこれで丁度良いと思った。

問題はチューナーが付いてないのと、赤貧ミュージシャン御用達ブランドなのでライブなどで使うには勇気が要るという事くらいかな。

過去に使えないと思ったモノでも、時期と所が変われば最適になる事もあるのだ。