スタジオのロビー

テレビのドキュメンタリー番組


去年の暮れだったか…細かいことは忘れたがテレビである音楽スタジオのドキュメンタリー番組を見た。

最初から最後まで観ていないので、場所は判らないがスタジオのロビーの待合室にやってくる人を取材していた。




24時間営業していて24時間お客がやってくる事から、場所は恐らく新宿だと思う。

カメラはある男を撮影し始めた。

フォークギターのハードケースを横に置いて1人で缶ビールを呑んでいる。

スタッフが話しかけると、これからライブなので、その前に練習に来たという、フォークの弾き語りの人だった。

年齢は50過ぎで、普段はガテン系で働いている感じで、カメラはスタジオの中まで追っていったが、お世辞にも金を取って聞かせる歌では無かった。

次は、単独行動の暗い弾き語りでは無く、明るく張り切った仲間達が次々集まってきた…オヤジバンドだ。

オヤジバンドやアマチュアバンドが練習を終え、街の居酒屋に消えていく時間に現れたのは、髪の毛の長い連中で、ヴィジュアル系のプロ志向なバンドだった。

アマチュアのバンドみたいに、リハーサルで力を入れてはしゃがない落ち着きがあったが、皆結構な年齢に見えた。

インタビューでは、最近次々と仲間達が死んでいくので、そいつらの夢も背負っているので辞められないと言っていた。

俺も、昔のバンド仲間と会えば、どこそこの誰々が死んだ話が多いのでアルアルな話題だった。

深夜になると、客層が変わってSMクラブの経営者が歌っていた…この辺りでチャンネルを変えた。

スタジオは24時間休みなしで、色んな人がやってくるが若者の姿は無かった。

音楽を楽しむ人の高齢化が深刻なのだ。