SSブログ

宇宙の寿命 [宇宙]

生命が存在できる確率[黒ハート]


ネットで宇宙の寿命の話に遭遇して、考えさせられたので紹介する。

ビッグバンで宇宙が出来て136億年だけど、宇宙で生命が存在できる様になったのは今から36億年前で、地球も35億年前に生命が誕生している…つまり宇宙で生命が存在出来るようになった頃に地球でも生命が誕生している。

この「生命誕生」には太陽のサイズの恒星が必要で、太陽より少し大きいだけでその星の寿命が極端に短くなって超新星爆発してしまう…太陽の様な大きさの星だけが100億年近く輝き続けられ、赤色矮星として死んでいく。

今宇宙に存在する太陽の様な星が、これから次々と赤色矮星になっていくが、太陽の様な星は新たには生まれない。

宇宙の膨張が加速しているので収縮する事は無く膨張し続け、やがて時間と空間が完全に消える事になる…これを宇宙の最後と考えると、太陽の寿命と共に消える生命は宇宙の全年齢の10の80乗分の1でしか存在できない。

にもかかわらず、現在の宇宙はビッグバン後の百万分の1秒目に出来るあるゆらぎのパターンが無いと出来ないが、今のような宇宙が出来る為のパターンが出来る可能性は10の80乗分の1で、これはほぼ0という事に等しい。

何故確率0のこの宇宙が存在するのか?

話がこうなってくると…宇宙が人間に適しているのは、そうでなければ人間は宇宙を観測し得ないからという人間原理両義的解釈とか、「知性ある何か」によって生命や宇宙の精妙なシステムが設計されたとするインテリジェント・デザイン論みたいな方向になる。

またはパラレル宇宙論が考えられている。

ハイゼンベルクの運動方程式とかで、観察した瞬間に位置が決まるが観察する前は、全ては確率的にしか分布していないのは、どういう事なのか?という問いに「シュレーディンガー方程式の予測から外れる現象は1つも無いんだからそれで十分だ」と言い続けてきたが、観測する角度やタイミングが様々であれば、位置も変わるのではないか?

1時間のうちに50%の確率で青酸ガスを出す密閉された箱の中に猫を入れて1時間後に猫が生きているか死んでいるかを実験した場合、観測者が蓋を開けて箱の中身を確認する前に、既に猫の生死は決定しているが、確率論が正しいとすれば観測者が箱を開けるまで、猫の生死は決定しておらず「生きている猫と死んだ猫の状態が重ね合って存在している」という「シュレーディンガーの猫」の解釈で宇宙を例えるなら、見た瞬間に別の位置に決まる別の宇宙がたえず分岐している超分岐論が考えられる。

12.05.01.jpg


宇宙も常に分岐し続けている宇宙が宇宙の年齢分存在するのかも。

ただ宇宙の年齢とかになると、最初がビッグバンって事から始めるんだけど、ではビッグバンの前はどういう状態だったのか?となると厳しいのでは無いだろうか?

こういう話は考え出すときりがないのだ。