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ロレンソ引退 [モータースポーツ]

残念[もうやだ~(悲しい顔)]



MOTO-GPのチャンピオンライダー、ホルヘ・ロレンソが引退を発表した。

非常に残念だけど、ロレンソファンとしては覚悟もしていた。

オランダGPでのクラッシュで負った胸椎骨折は深刻だった。

致命的な怪我を負う前に、グランプリから去る決断を下すのも勇気だ。

史上最年少の15歳と1日でデルビチームからロードレース世界選手権125ccクラスの決勝レースデビューを果たした。

250ccにステップアップ後、アプリリアワークスチームで初の世界チャンピオンに輝き、当時無敵の王者ロッシのチームメイトとしてヤマハワークスでMOTO-GPに昇格する。

ロッシ、ストーナーにロレンソというスターがミラクルなバトルを展開するMOTO-GPの黄金時代の主役だった。

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GPデビューした子供の頃からチュッパチャップスをくわえている生意気な小僧…それがロレンソだった。

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ヤマハからドゥカティに移籍した事で、ロレンソの快進撃にかげりが見え始め、ホンダに移籍してからは、かつての輝きは消えてしまった。

F1でも、チームの2人のドライバーでアンダーステアとオーバーステアの好みのセッティングはエースドライバーの意見が採用され、マシン開発がエースの好みに特化する問題は昔からあるが、マルケスとロレンソのライディングスタイルが真逆だったのもロレンソにとっては不運だった。

ただ、ロレンソがホンダに加入した当初は、ホンダ初乗りのロレンソが王者マルケスと僅差だった…その後、今年のマシンを決めるテストにロレンソが怪我で不参加となり、RC213Vをロレンソが苦手なマシンに仕上げられてしまったのが「全て」だった。

もうロレンソの様な、スムーズなライディングは消え、マルケスに代表されるコンピュータ制御があって成り立つ、非人間的な不自然で奇妙なアクロバット走行が主流になるんだろう。

ボクシングなどでは、引退を撤回する事は頻繁に起きるけど、バイクレースでは希なので、ロレンソの復帰は無いと思う。

これでロッシという例外を除いて、今のMOTO-GPライダーの世代交代が加速する事になるが、マルケスに真っ向から勝負出来るライダーが見あたらないし、マルケスがホンダにいるかぎりホンダのマシンを乗りこなせるライダーは現れないだろう。

これでマルケス兄弟がレプソルという事になると、今年の退屈さは更に増すだろう。

もうマルケスのラクダの様な顔は見飽きたのだ。