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秋旅 信州 Vol.20 [寺社・城・仏像・ミュージアム]

安楽寺[カメラ]


信州上田の寺を廻る我々は、安楽寺に到着。

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善光寺に参ると、安楽寺の隣にある北向観音に参らなければ片参りになる事は知っていたが、この旅の最後に上田城を見に行く予定なので時間と体力の都合で、予てから是非とも見てみたかった安楽寺を優先した。

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安楽寺は天平年間、行基の建立とされ、長野県では最古の禅寺。

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境内を進むと経蔵があり、巨大な八角輪蔵を回すことが出来た。

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俺が「これはチベットのマニ車の巨大版かな」というと、俺の声が聞こえたのかお坊さんが「輪蔵には一切経が納められているので、1周回せばそれを読んだことになる」的な解説をしてくれた。

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そして、拝観料を払っていよいよ長野県で最初に国宝指定された八角三重塔に向かう。

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安楽寺の三重塔は、当時先進技術だった中国宋代の唐様が用いられている。

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八角塔は奈良の西大寺などにもあったらしいが、日本に現存する唯一のもの。

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初重が裳階で、こけら葺、内部には大日如来像が安置されている。

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「これが見たかったんだ、俺は」…長野は山間部が想像以上に険しく、車のタフな運転で体力は限界を超えていたが、それだけに達成感は凄かった。

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今回我々が廻った寺の多くは塩田平という場所にあり、鎌倉幕府の北条義政などが館を構えたことから鎌倉からの文化が移入され、信州の鎌倉などとも言われている。

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何でもそうだけど、旅は特に「行ってみないと判らない」事の連続で、信州上田は予想以上に見所が多かったのだ。