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秋旅 信州 Vol.16 [寺社・城・仏像・ミュージアム]

武石山妙見寺[カメラ]




美ヶ原高原から麓に降りた我々は鳴き龍のある妙見寺に向かった。

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妙見寺は中部四十九薬師霊場第5番札所でもある。

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立派な門。

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門には耕耘機があった。

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鳴竜のある本堂に向かう。

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日本の東西南北4ヶ所にあった鳴竜を「日本四方鳴竜」と称し、東は日光山、西は京都相国寺(しょうこくじ)、北は青森竜泉寺(焼失)、南は信濃当山のものを呼んだと言われている。

日光の輪王寺の鳴き龍は英語の上手なお坊さんが手を叩くだけで、好き勝手に出来ないが、妙見寺では我々が境内に入ってから出るまで誰にも会わなかった。

長野では時々、寺が無人状態の時は箱に料金を入れてくださいという、無人野菜販売の様な参拝者の良心に訴える性善説な寺が多くて驚いたが、妙見寺もまさにその驚異的なシステムの寺だった。

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参拝量100円を箱に入れて、靴を抜いて無人の堂内に上がる。

恐らく狩野派絵師のものだと思うが、天井に描かれた見事な2匹の龍の下で手を叩くと、京都や日光と同じ龍鳴が聞こえた。

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Kが床にある円の中で手を叩くと龍鳴が起きるが、円から少しでも離れると何も起きない事を発見する。

一体どういう仕組みなのか?不思議に思うが…尋ねる人もいない。

とにかく京都の寺と遜色ない、本格的な龍の鳴き声だったのだ。