秋旅 信州 Vol.10

安曇野-大王わさび農場


安曇野に到着した我々は、大王わさび農場に入った。




駐車場からは北アルプスの高い山々の眺めが凄そうだが…




曇っていて何も見えなかった。




広大な農場では延々とわさびが植えられていた。




黒い幕は直射日光を避けているのかも。




お奨めルート案内に従って歩くと、何処かで見たことがある水車小屋が見えてきた。




そこは俺が黒澤明で一番好きな映画「夢」のロケ地だった。




映画は主人公の「私」の幼少の頃から大人までを子役2人と寺尾聰が演じる、8話の短編オムニバス形式の名作。




俺が黒沢作品の中で「夢」がベストだと言うと、Kは「夢」は見たが水車小屋のシーンを覚えていないと言っていた…軍人がトンネルの中で犬に追いかけられるのは覚えているらしい。




俺は「夢」のラストで、カラフルな衣装を着た村人が踊りながら行進するシーンは、ビートたけしの映画「座頭市」のラストの意味不明なタップダンスに多大な影響を与えたと思っている。

わさびは綺麗な水で無いとダメらしいが、映画で見たとおり川の水が凄く綺麗で、大勢の中国人観光客達が写真を撮っていた。




川ではニジマスも飼われていた。




お腹が空いたので、かなり混んでいる食堂に入る。

Kは前日のリベンジだと風変わりな蕎麦を注文




俺は最もオーソドックスな感じの蕎麦を選んだ。




恐らくわさびは農園のを使っているんだと思うが、特に何か特別なものは感じなかった。




映画「夢」を思い出したせいか、ゴッホの絵が無性に見たくなったのだ。