2019 MotoGP 第15戦 タイGP [モータースポーツ]
クアルタラロPP
GPは灼熱のタイへ移動。
予選からヤマハ勢が好調で、クアルタラロがポールをゲット。
対するホンダ勢は、速く走れるのはマルケスだけで、2番手は去年のマシンに乗る中上という困った状況。
ホンダはマルケスが勝っている以上、今のマシンの開発方向を変えないだろうが、余りにマルケススペシャルなマシンではないか?と思っていたら、マルケスが予選で転倒。
今回は強烈なハイサイドの転倒で、衝撃で一時呼吸が苦しくなってメディカルセンターに運ばれた…つまり、極端にバランスの悪いマシンをマルケスだけが奇跡的に乗りこなせているだけなんじゃないか?という疑問が大きくなった。
結果、予選でマルケスは2度転倒している…チャンピオン争いを考えると怪我が出来ない状況で2度の転倒はかなりのリスクだと思う。
転び方が上手いというのもあるだろうが、マルケスの方がロレンソより運があるだけで、クラッチロー辺りが今のRC213Vの実力なんじゃないか?
決勝は好調のクアルタラロが先頭に飛び出して、2番手のマルケスが追う展開、3位にヴィニャーレスが食い下がるがトップ争いに加わる程の何かは感じず、チャンピオン争い中のドヴィツィオーゾは見る影もない。
レース前半からクアルタラロとマルケスの前戦からの続編みたいな一騎打が続く。
マルケスはバトルを仕掛けず、タイアを温存しながら周回を消化しラスト勝負というクレバーな流れ…もし先頭争いで駆け引きをすればスタミナとタイアを無駄に消耗するだけでなく、後続に追いつかれて乱戦になるリスクもある。
最終ラップ、満を持してマルケスがトップに出る。
トップに出たマルケスはスパートを掛ける…が、クアルタラロが放されないで食らいつく。
マルケスの最後の追加ブーストというか「7速ギア」について行けたのはクアルタラロが始めてかも。
そして最終コーナーで並んでマルケスのインを突いた!
バトル上等のマルケスは、クアルタラロに刺された瞬間、コーナー出口の加速重視のラインに変更して優勝!
全クラスで通算8度目のチャンピオンを決めた。
最後まで緊張感のある素晴らしいレースだった…マルケスが路面温度が50度の過酷な中で死闘を演じたと思っていたら、ウイニングランの途中に用意されたビリヤードで、汗1つかかずに涼しい顔で見事に8番の球をポケットに入れていた。
どういうのか…ルーキー相手に遊んでやったって感じで、よく考えればクラッシュでノーポイントで終わっても構わない気楽な位置にいるクアルタラロと違って、チャンピオンが目前のマルケスは置かれた状況が違いすぎる。
そんな中でも、必死で頑張ってるルーキーから優勝を取り上げて悠々とチャンピオンを決めてしまう大人げないマルケスは、ちょっと他のライダーとは次元が違いすぎる。
ただ、今回のGPも負えるリスクは予選で出し切って、決勝は万全状態のマルケスに付け入る隙は見あたらなかった。
「今よりパワフルなエンジンは必要ない」とコメントするマルケスより若いクアルタラロの走りは、不必要にマシンを倒さず無駄な動きを抑えて正確にコーナーをトレースするドヴィツィオーゾに似たスタイルで、暴れるマシンをコンピュータ制御で押さえつけ、ラストスパートでは逆ハンドルでマシンを振り回すマルケスの豪快な走りに比べると時代遅れに見えた。
ただ、MOTO-GPを盛り上げるという意味では、クアルタラロが盤石な王者マルケスと最終コーナーまでがっぷり四つに組んだ経験を自信にして大化けして貰いたい。
今回は悔しいレースだったが、クアルタラロの成長に期待なのだ。
GPは灼熱のタイへ移動。
予選からヤマハ勢が好調で、クアルタラロがポールをゲット。
対するホンダ勢は、速く走れるのはマルケスだけで、2番手は去年のマシンに乗る中上という困った状況。
ホンダはマルケスが勝っている以上、今のマシンの開発方向を変えないだろうが、余りにマルケススペシャルなマシンではないか?と思っていたら、マルケスが予選で転倒。
今回は強烈なハイサイドの転倒で、衝撃で一時呼吸が苦しくなってメディカルセンターに運ばれた…つまり、極端にバランスの悪いマシンをマルケスだけが奇跡的に乗りこなせているだけなんじゃないか?という疑問が大きくなった。
結果、予選でマルケスは2度転倒している…チャンピオン争いを考えると怪我が出来ない状況で2度の転倒はかなりのリスクだと思う。
転び方が上手いというのもあるだろうが、マルケスの方がロレンソより運があるだけで、クラッチロー辺りが今のRC213Vの実力なんじゃないか?
決勝は好調のクアルタラロが先頭に飛び出して、2番手のマルケスが追う展開、3位にヴィニャーレスが食い下がるがトップ争いに加わる程の何かは感じず、チャンピオン争い中のドヴィツィオーゾは見る影もない。
レース前半からクアルタラロとマルケスの前戦からの続編みたいな一騎打が続く。
マルケスはバトルを仕掛けず、タイアを温存しながら周回を消化しラスト勝負というクレバーな流れ…もし先頭争いで駆け引きをすればスタミナとタイアを無駄に消耗するだけでなく、後続に追いつかれて乱戦になるリスクもある。
最終ラップ、満を持してマルケスがトップに出る。
トップに出たマルケスはスパートを掛ける…が、クアルタラロが放されないで食らいつく。
マルケスの最後の追加ブーストというか「7速ギア」について行けたのはクアルタラロが始めてかも。
そして最終コーナーで並んでマルケスのインを突いた!
バトル上等のマルケスは、クアルタラロに刺された瞬間、コーナー出口の加速重視のラインに変更して優勝!
全クラスで通算8度目のチャンピオンを決めた。
最後まで緊張感のある素晴らしいレースだった…マルケスが路面温度が50度の過酷な中で死闘を演じたと思っていたら、ウイニングランの途中に用意されたビリヤードで、汗1つかかずに涼しい顔で見事に8番の球をポケットに入れていた。
どういうのか…ルーキー相手に遊んでやったって感じで、よく考えればクラッシュでノーポイントで終わっても構わない気楽な位置にいるクアルタラロと違って、チャンピオンが目前のマルケスは置かれた状況が違いすぎる。
そんな中でも、必死で頑張ってるルーキーから優勝を取り上げて悠々とチャンピオンを決めてしまう大人げないマルケスは、ちょっと他のライダーとは次元が違いすぎる。
ただ、今回のGPも負えるリスクは予選で出し切って、決勝は万全状態のマルケスに付け入る隙は見あたらなかった。
「今よりパワフルなエンジンは必要ない」とコメントするマルケスより若いクアルタラロの走りは、不必要にマシンを倒さず無駄な動きを抑えて正確にコーナーをトレースするドヴィツィオーゾに似たスタイルで、暴れるマシンをコンピュータ制御で押さえつけ、ラストスパートでは逆ハンドルでマシンを振り回すマルケスの豪快な走りに比べると時代遅れに見えた。
ただ、MOTO-GPを盛り上げるという意味では、クアルタラロが盤石な王者マルケスと最終コーナーまでがっぷり四つに組んだ経験を自信にして大化けして貰いたい。
今回は悔しいレースだったが、クアルタラロの成長に期待なのだ。
2019-10-07 23:00