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阪神-中日 19.09/29・30 [阪神タイガース]

2勝[野球]


1戦目は阪神のエースメッセンジャーの引退試合だった。

メッセンジャーは下手すればシーズン半ばまで調子を崩してしまう開幕投手というプレッシャーが掛かる重役を何年も引き受けてくれた、紛うことなき阪神の真のエースだった。

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今年は調子が悪かったけど、中継ぎではまだまだやれる球を投げていたと思う…せっかく日本人扱いになったのに、上手くいかない。

阪神にやってきた時は、光るものはあったが成績は芳しくなかった…それを残留させた真弓監督の眼力は素晴らしい。

居るのが当たり前の存在だっただけに、来年から寂しくなる。

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ただ、まだまだやれると言われるうちに、惜しまれて去るのもエースのプライドを守り抜いたメッセンジャーらしいと思った。

ありがとう、お疲れ様でした!


1戦目はともかく、レギュラーシーズンの最後の試合となった2戦目は竜虎同盟ならではの微笑ましいwin, winな試合となった。

中日の先発は9月14日に阪神相手にノーヒットノーランを達成した大野雄大。

大野は広島のジョンソンと防御率で争っていて、中日は9月27日の広島戦でジョンソンを攻略して0.04差に迫っていた。

前日まで絶好調だった阪神打者のバットがなぜか空を切る…もう、きりきり舞いで擦りもしない。

阪神打者が次々とノーヒットで倒れる毎に、大野の防御率は上がっていった。

そして3回1/3を投げた所で大野の防御率がトップになった時点で、投手交代。

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聖地甲子園は阪神ファンからも、ベンチに下がる大野におめでとう!の暖かい声援が飛んだ。

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そして阪神の攻撃が始まった…というか、攻撃出来る状況になった。

大野に変わった三ツ間は、先頭打者の北條に左安打、大不振だった大山も打ってくださいと言わんばかりの球を叩いて中安打!、続く糸原にも四球で、満塁から「CS頑張ってくださ~い!」と大暴投。

ドラゴンズはこの日2つもワイルドピッチのおみやげを持たせてくれた…ありがとう!

阪神がこの試合に勝てば、3位の広島を抜いて阪神がCS進出する事になるので、ネットでは広島ファンから八百長試合という声も上がったが、ドーピングの広島に言われる筋合いはない。

阪神が3点取り、与田監督も4番のビシエドを下げた事で、聖地甲子園は一気に竜虎同盟の和みのムード満開となる。

中日の記録と阪神の勝利…こういうのをディールというんだろうけど、そもそも与田監督は元阪神の選手でもあり、矢野とは中日のバッテリーだ。

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そして、この試合で引退の元中日の高橋聡文が登場!

高橋はライトとレフトスタンド竜虎両ファンからの大声援で、記録達成の大野がニコニコで花束を贈呈…プロ野球の試合というよりは、甲子園が最高のアミューズメントパークに変貌した感じだった。

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8回には鳥谷がショートの守備位置に着き、ファンは大満足。

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鳥谷は引退ではないが、日本シリーズ進出が無い限りタテジマを着ての甲子園ラストゲームだと思う。

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試合後、矢野のグダグダの挨拶の後、中日応援団も含めた全員が鳥谷コールをして帰らずに残っていたが、ベンチから一瞬出てきて帽子を振っただけでベンチに走り去った…鳥谷からすれば引退では無いので、コメントのしようが無かったんだと思う。

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さて、これで阪神は本拠地ハマスタに戻って、DeNAと2試合CSを戦う事が決定した…巨人・DeNA・阪神のAクラスは1970年以来、49年ぶりらしい。

もし、今シーズン同様阪神打線に火が付いて、その勢いのままカラクリ(東京ドーム)に突撃すれば、巨人も楽な相手では無いかも。

矢野の取り柄は、短期決戦かもしれない…これが和田監督は苦手で、CSでもシーズン中みたいなノンビリした投手起用をして負けまくっていたが、矢野は短期決戦ではズバズバ変えてくる。

阪神の中継ぎ~抑えの方が巨人より上な事を考えれば、面白くなるかもしれない。

今年も色々あったけど、6連勝で最大6・5ゲーム差から王者広島を抜いての3位はチーム状況を考えると奇跡を起こしたレベル。

すっかりやつれてガリガリになって、一気に老けてしまったけど、最後の追い上げは矢野を評価しても良いと思う。

CS進出は無いと思っていたので、気楽に楽しめるのだ。