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厚かましい奴の勝ち [日記]

民度とマナー[バス]

職場から帰宅しようとバス停に行った。

バス停には木製の長い椅子があって、そこに爺さんと婆さんが座っていたので、俺はその横に立って並んでバスを待っていた。

次第に人が増えてきて、俺の後ろの行列が伸びた。

すると、どこからとも無く爺さんがやってきて、列の先頭に立った。

本来なら、椅子に座っている婆さんが先頭で、次は椅子を跨いだ変な格好で座っているヨボヨボの爺さんが2番だけど、2人は何も言わずに蝋人形の様に無表情でキョトンと座っている。

厚かましく先頭に堂々と立っている爺さんは、今時珍しいマッカーサーがしていたレイバン風のサングラスに真っ白なズボン…本人はチョイワル爺さんの格好を付けているのかもしれないが、もうヨボヨボでワルなのか呆けてるのか見た目では判断できない。

やがてバスがやってきた。

すると、本来行列の先頭のはずの婆さんは「次のバスに乗るので自分は乗らない」と椅子に座ったまま動かなかった。

2番の爺さんが、ヨロヨロ立ち上がって俺に振り向いて「あいつをつまみだしてやろうか?」と、小声で俺に語りかけてきた。

爺さんは先頭のワルジジイに頭に来ている様子だったが、歩くのがやっとなので喧嘩になれば返り討ちに遇うのは避けられそうになかったので、俺は相づちを打つだけで相手にしなかった。

意外なことに、発車するまでにバスの中は超満員になった。

座っていたおばさんが、歩くのがやっとの婆さんに座席を譲っていたのを見て、世の中には色んな人が居るんだなと考えてしまった。

日本人は皆、大人しくて我慢強いから、民度の低いルールを守らない馬鹿が勝手な事をしても許してしまう。

結局世の中は恥知らずの厚かましい奴が勝つ…老人社会も、日本の政治も全部同じで、悪いことをしている奴らが社会の上層に行けるし、上層に行けば車で人を何人ひき殺しても逮捕すらされない。

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民度の低い日本では、厚かましい奴の勝ちなのだ。