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2019 MotoGP 第10戦 チェコGP [モータースポーツ]

マルケスPP[モータースポーツ]



まるでデジャビュか?と思った程、前回のレースと同じマルケスの完璧なポールトゥウインだった。

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最初から最後までリプレイで見てる感じで、世界最高峰のレースなのに最初から最後まで予想通りで、静かに淡々と周回を重ねるのは囲碁や将棋を見ている感じ。

予選からマルケスだけがレーサーとしてやるべき事をやっている感じで、相変わらず割り込んだり衝突しそうになったりで周囲のライダーを激怒させつつ、最も早いタイムをたたき出していた。

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決勝も、マルケスだけが乾き始めた路面でのタイアのリスクをものともせずにスタートダッシュを決め、最後まで勝つために攻めの走りを続けていた。

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最近顕著になってきたのは、ヤマハがサテライトの方がワークスより予選でタイムを出したりとヤマハ全体が速くなって乗りやすいバイクを開発しているのに対し、ホンダはマルケスだけが突出して速いだけで他のライダーとの差が大きい。

これは2つの事が考えられると思う。

1つは、マルケスはマシンの開発に関して、自分だけが乗りこなせる特殊な方向に進めている可能性で、マルケスの才能では色んな方向性のマシンを乗りこなせるが、普通に乗りやすい方向では無く、同じホンダのライダー達が乗れない方向に仕上げているのかもしれないという推理。

もう1つは、ホンダのマシンはクラッチローの成績辺りが本来の性能で、天才マルケスだから勝てているだけという推理。

前者は同じチームのライダーが最大のライバルという事から考えると、マルケスの考えは正しい。

後者だと、ホンダ全体から考えるとマイナスだと思う。

いずれにせよ、ホンダはマルケスが勝てている間は現状の方向性を変えないだろう。

国際映像のスーパースローでは、マルケスのリアタイアは限界を超えていたが、マルケスの速さは変わらなかった…これは、これまでのレースのセオリーを超えているとしか言いようがない。

問題は、荒れてきたタイアのマルケスにプレッシャーを掛けられずに、仲良くツーリングしている他チームの面々。

今年のMOTO-GPをつまらなくしているのは、頑張っているマルケスで無くドヴィツィオーゾだと思う。

俺がドゥカティの人間だったら、来期はドヴィツィオーゾから違約金をホンダに払ってでもロレンソに代える。

でもコーナースピードで勝負するロレンソは、V4より直列4気筒の方が乗りやすいと思うので、気むずかしいホンダのマシンよりヤマハか、最近速くなってきたスズキに移籍するのが良いと思う…最近衰えが目立つロッシが引退したところに、ロレンソが戻るのが理想かも。

本来ならここからチャンプ争いが激化する時期なんだろうけど、当分退屈なレースが続くと思う。

大あくびのレースより、ロレンソの動向に注目なのだ。