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工作船 [日々のあれこれ]

船の科学館別館[爆弾]

お台場にある船の科学館で南極観測船宗谷を見た後、今は閉館している本館の横にある別館を覗いてみた。

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日本の江戸時代の船の模型などが展示されていた。

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別館の奥の方から機関銃の音がするので見に行くと、、2001年12月22日に東シナ海で発生した北朝鮮の不審船が海上保安庁の巡視船と交戦の末自爆して沈没した「九州南西海域工作船事件」のビデオがエンドレスで流れていた。

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椅子に座って最初からラストまで見たけど、改めてこれは戦争では無いか?と思った…海上保安庁の巡視船の20mm機関砲の威力は凄まじかった。

海上保安庁が放った曳光弾が工作船の船首の甲板上のドラム缶に備蓄されていた予備燃料に命中、引火し火災が発生した時は消火器や毛布を使っての消火活動とともに、覚醒剤らしき物体を海に捨てながら延焼防止のため風上に船尾を向けて後進をかけて炎を船首に追いやることで30分で鎮火している…工作船の乗組員は素人ではなかった。

銃撃戦で逃げ切れないと判断した工作船は、北朝鮮本国に「党よ、この子は永遠にあなたの忠臣になろう」「万歳」とのメッセージを含んだ電波を発信して自爆し、沈没した。

その後、工作船が沈没した場所が中国のEEZ内だった為に中国政府と交渉を重ねて引き上げられ船の科学館で2004年まで一般公開され、現在は横浜海上防災基地内で展示されている。

そして、船の科学館別館のビデオの横には12分の1スケールの北朝鮮工作船の模型が展示してあった!

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後部に搭載されているソビエト連邦製の4連装の牽引式対空機関砲「ZPU-2」の勇姿が誇らしい漁船型船舶…というか、北朝鮮の勇猛な船艦「長漁3705」号だ!

TAMIYA辺りからキットが出ていれば欲しいのだ。