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2019 MotoGP 第7戦 カタルーニャGP [モータースポーツ]

クアルタラロPP[モータースポーツ]

GPはマルケスの地元カタルーニャへ。

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予選はヤマハが好調で、サテライトのクアルタラロが謹話でポールをゲット、2位のマルケスはヤマハ勢の中で孤軍奮闘だった。

決勝は、日本のHRCで打ち合わせて、再び特注のタンクを制作したロレンソが水を得た魚の様に変貌、いきなりトップ争いが出来る状態に戻った。

決勝はドヴィツィオーゾをマルケスとヴィニャーレスとロッシが追う展開にロレンソが加わった。

明らかに今年開幕からこれまでの動きと別ものになったロレンソが3位に浮上、2位のマルケスがやや強引にドヴィツィオーゾを抜きトップに立った瞬間ドヴィツィオーゾがコーナーで減速、真後ろで攻めようとしていたロレンソが追突を避けようとしてブレーキングしたが手遅れで、ドヴィツィオーゾに激突してフロントが切れ込んで転倒。

ロレンソのマシンが後続のヴィニャーレスとロッシに当たってしまって、先頭集団を走っていたマルケス以外の全車をリタイアに追い込む結果となった。

この瞬間にマルケスの優勝が決定、残りの周回はウイニングラップという感じになった。

レース後ロレンソは自分の非を認めて全員に謝罪するも、怒ったヴィニャーレスからはペナルティーの要求が出されている。

残念な多重クラッシュだけど、これもレースアクシデントだと思うが、過去にロレンソは同じコーナーでイアンノーネに激突されて激怒したことがあっただけに、平謝りするしかない苦い結末になってしまった。

ただ、気温が高くてタイア温存でトップ集団が密集する状況で、切れ味の鋭いマルケスの抜きっぷりで怯んだドヴィツィオーゾが大きく減速する事まで計算できなかった。

俺はむしろ、これはマルケスのオーバーテイクの鋭さがもたらした影響だと考える。

ロレンソには前半無理をせずに落ち着いて後半勝負というレースプランもあったかもしれないが、ロレンソにとってもこれが母国GPだったし、勝てると踏んだから序盤から攻めたんだと思う…そういう意味では日本で作成したタンクは見事に機能しているのかもしれない。

ロレンソの大暴れでマルケスのチャンピオンが濃厚になってしまったが…今回ロレンソの転倒が無くても、誰もマルケスを止められなかったと思う。

開幕から観た限り今年のマルケスとガチンコで勝負して勝てるライダーは、タンクを取り替えたロレンソしかいないと思う…チャンピオンポイントのプレッシャーが無いロレンソは、これからの台風の目になるかもしれない。

マルケスの一人勝ちという大あくび状態が続いているが、ロレンソがGPを盛り上げる事に期待したいのだ。