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2019 MotoGP 第6戦 イタリアGP [モータースポーツ]

マルケスPP[モータースポーツ]


今年をつまらなくさせないためにもストップ・ザ・マルケスなんだけど、今年のマルケスは誰に求められない。

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そもそもコースに出てマシンの限界を調べる為に転倒するライダーはMOTO-GPの歴史の中でもマルケスしかいないだろう…つまり、マルケスが最も限界点をしって決勝を走っている。

それでも、ムジェロはイタリア人ライダーの聖地でありドゥカティの地元なので、予選からドゥカティによるマルケス包囲網が露骨に敷かれたが、それがマルケスの闘志に火を付けてしまって虚しい逆効果となった。

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決勝はタイアに厳しく、トップ集団がタイア温存で集会を重ねたので、MOTO-3の様な長い隊列になった。

レース後半になってドゥカティ勢がトップに出てマルケスを挟む感じで、マルケスもタイア温存で飛び出さずに抑えている。

最後はマルケスとドヴィツィオーゾのピリピリした駆け引きに、チャンピオン争いのプレッシャーとは無縁なペトルッチが脳天気に絡んできて、あろうことかドヴィツィオーゾをコーナーではじき出して優勝。

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ラッキーなマルケスは2位でゴール、ドヴィツィオーゾは3位に終わった。

この辺りが、メチャクチャ強い走りをするドヴィツィオーゾがチャンピオンになれないところかなと思った。

問題は地元イタリアの英雄ロッシの、早々のリタイアで…これは引退が近いと思った。

同じくロレンソも国際映像には殆ど映らなくて、レースの翌日にホンダに直談判をするために日本に飛んだ。

去年、ロレンソにはヤマハのワークスと同じ条件のマシンを使えるサテライトチームへの移籍の話もあったが、今年のヤマハワークスを見ているとロレンソがヤマハに戻っても現在ホンダで低迷している位置と大差無かったと思う。

そういう意味では、ロレンソのより踏み込んだホンダへの介入は歓迎すべきだと思う。

ロレンソは日本で現在のマルケスの為に作られたRC213Vの開発に別案を立てるようだが、これはホンダの他のライダー達にも良いことだと思う。

中上なんて、今回5位の自己最高位でゴールしているので、力でねじ伏せるマルケス仕様からロレンソテイストなマイルドな味付けでバイクが乗りやすくなればトップ集団で争える様になるかも。

レース後マルケスは以後のレースはポイントを計算しながらチャンピオンを目指す「会計士モード」に切り替えるとコメント。

マシンをねじ伏せるマルケスには隙があるが、クレバーに守りに入られれば弱点は見あたらない。

早くも今年のチャンピオンはマルケスに決定って感じのムジェロだったのだ。