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将棋の世界 [日記]

修羅の世界[むかっ(怒り)]


最近は少し将棋がアイブームで、AI将棋をパソコンにインストールして遊んでいる。

テレビである棋士さんのドキュメンタリーがあったので興味深く見た。

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プロの将棋の世界は間口が狭く、厳しい競争に勝ち抜かなければならないのは知っていたが…俺なんかの想像を超えていた。

日曜の午前にやっている将棋の番組を見たりすると、解説で「この手は人間的です」みたいな表現があって将棋の世界にAIが入り込んでいる事を痛感するが、プロ将棋の世界はもっと人間くさかった。

ドキュメンタリーの主人公の棋士さんは、最初にプロに挑戦したときから精神的に弱いという自分の弱点を知っていて、勝負に負けても反省をせずにパチンコや麻雀に浸って逃避していた。

結果、夢破れてイタリア料理の店で3年間働くが、再びプロに挑戦する。

その時の持論が「精神的な弱さをテクニックでフォローする」だった…俄然面白くなってテレビの音量を上げた。

プロへの対戦は怒濤の連勝で始まったが、やがてプレッシャーがのし掛かってきて、攻めきれない。

結果、2度目の挑戦もダメで、主人公はパチスロに戻っていた。

そして老人の介護の仕事に就いた…呆けた老人はいきなり殴りかかったりするのは当たり前で、介護の世界は身の毛のよだつ様な地獄だった。

しかし、主人公さんはそこで成長し、精神的な弱さを克服し3度目のプロ挑戦を見事にクリアし、念願の棋士になった。

考えてみれば、将棋とは自分が戦略を立てる疑似戦争…戦って相手にとどめを刺すのが仕事なんだから、ゲームで遊ぶのとは違って大変な世界。

番組を見終えて…将棋は遊びでやるモノだなと思ったのだ。