SSブログ

暗記方法 [日記]

受験勉強[ペン]

なんと言えば良いのか、とにかく今日まで自分の脳に記憶していた事を保存し続ける必要が無くなってホッとしている。

今年の3月末に職場のドタバタの関係で勤務地アキバから撤収して移動することになったので、これを機に会社が扱っている別の業種に転向する事にした。

ただ、新しい職種には必須の資格が幾つかあり、急いで受験という事になった…まさか俺がこの歳になっても勉強する事になるとは思わなかったが、今は能力や実績なんかより資格が問われる時代なので持っていて損はないと判断した。

試験用のテキストは3冊あって、どれも2千円程するので買わずに会社から借りた。

最も近い受験日に申し込んだが、3月末までこういう事態になるとは予想していなかったので既に決まっている約束などが多くて勉強する時間がほとんど無かった。

会社でも何度も落ちている人が大勢いる事もあって「最初はとりあえず様子見」という事で「落ちてくる」と宣言、会社もそれを容認してくれたが…受験日の数日前になって借りたままで放り投げていたテキストを初めて真面目に見て「これは長期戦になれば俺の脳が持たない」と判断、急遽一発合格狙いの超爆短緊急バトルモードに切り替えた。

それと同時に、持ち時間のない不利な状況で自分が何処までやれるのか?に興味が沸いた…腹を決めた自分が何処までやれるかを試すという点では禁煙に似ている。

試験は「知識」「実務」「法令」などの科目に分かれていて凄く広範囲から出題される。

各科目の合計の点数では無く、科目毎に最低基準点が設けられているのが厄介で、実技もあるので記憶するだけで無く実践出来る必要があった。

実技の方は、業種が変わったとはいえ全くの素人では無いので問題無かったが、困ったのは筆記試験だった…最近は文字を書くといってもパソコンばかりなので、ペンを使って文字が書けなくなっている。

俺は自分の記憶力には自信がある方だけど、困った事にそれは「興味のある事」に限定されているので、試験問題は身体が拒絶反応を示して受け付けない。

そこで、文字を書きながら覚えるという事と、問題を自分で作って解く事を考え、学生時代を思い出しスーパーの文房具売り場に行き、付箋と単語カードを買った。

05.07.03.jpg


とりあえず問題集をやって解けなかったページに付箋を貼り、単語カードに自作問題を書き込み、通勤時などに単語カード片手に解答を手書きする事を繰り返した。

筆記試験で漢字が判らない場合はひらがなでも良いんだろうけど、最初からひらがなだと頭に入らないので漢字で覚えた…漢字をイメージとして記憶して、漢字を見ると問題が浮かぶ様にリンク付けをした。

とにかく限られた時間内に自筆で文字が書けないとハナシにならないので、新品のポールペン2本分書きまくった…テキストを読むより自分の手で書くと覚えやすいと思った。

05.07.04.jpg


最終的には問題集では完璧になるまで持っていった…俺は最初から終わりまで3周で満点クリアできた。


試験当日は夜勤明けの最悪のコンディションで試験会場に向かった。

試験本番は予想はしていたものの、質問の日本語が「どうにでも取れる」ような意地悪な文章だったので問題集は余り役に立たなかったが、とにかく中途半端では無くどの科目もフルスイングした。

空振りでは無くボールを叩いた手応えはそれなりにあったが、解答がどの程度の精度で合格とジャッジされるのか?が判らないので確信が持てなかった。


そして今日、郵送での通知に先駆けてネットでの発表があり、確認したところ合格していた…令和最初の合格者だ。

もし不合格なら受け直しだったので、試験日から合格が決まる今日までは落ち着かない日々だった…でも落ち着かないというだけでライブとかは普通にやっていた。

自発的に受けたわけでは無いので合格しても楽しくも何とも無いけど、呆け防止の刺激にはなったかも。

それよりも試験から開放された事が嬉しい…先ほどからアリエナイ速さで、試験のために記憶していた事が脳から消えているのが実に心地よい。


さて、これで一休みと言いたいが…大半の事を「試験に合格してから」と先送りにしていたので様々な用件がアリエナイ高さで山積みになっている。

やれやれなのだ。