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急展開 [日記]

再び奈良へ

奈良に住んでいた俺の父親が亡くなった。

これで俺の家族は俺1人だけになってしまった…つまり遺族は俺だけで、葬儀関係から残務処理、墓の納骨まで全て俺一人でやらなければならない。

ここから暫く、今回の俺と同じような状況にある人には、何かの参考になるかもと思うので、この話題を続けてみる…最近は何かと個人情報がヤカマシイが、俺には隠さなければ不味い様なご大層な情報は残念ながら無い。


父は長年癌を患っていて、去年の春には末期癌のステージになっていた。

実はこのブログではハッキリ書かなかったが、父親が亡くなる一週間前に奈良に行き、去年の暮れから緊急入院していた病院から、転院させていた。

転院後、父を救急車に乗せて一度自宅に帰したりした後に東大寺の法華堂~二月堂などに立ち寄ってから一旦東京に戻ってきたんだけど、その数日後に容態が急変した。

去年の11月に奈良で会ったときは普通に暮らしていたので、急激に来たというか、あっけない最後だった。

医師に聞いたところ、老衰は緩やかなカーブを描いて少しずつ進行するが、癌は突然ガクッと来るらしい。

父の最後の日は、病院の近くに住む俺の叔母が父を見舞に行ってくれて、そこから俺の職場に電話をくれたが、残念なことにその数時間後に亡くなってしまった。

病院からの知らせの電話を切ると同時に数日前から打ち合わせをしていた葬儀社に電話して、奈良市の火葬場の予約を押さえた…まだ会社から休み日程の打ち合わせをする前だったが、最悪の場合、俺が出席出来なくても葬儀社さんに遺族代表として出て貰う事を了承してもらって火葬の順番を確保して貰った。

物事には優先順位というのがあるが、遠方の葬儀となれば火葬待ちが一番厳しい。

奈良市も東京同様、火葬場が絶望的に不足しているようで、予約を入れた日の状況も「残り2枠」に滑り込んだ状態で、俺の判断が少しでも遅れていれば更に1日多く奈良で足止めを喰らう所だった。

まだ深夜では無かったので職場から友人達にメールと、会社の上司に連絡、当ブログにお休みのコメントを書く…俺のブログがストップするというのは、俺にとってはかなり厳しい状況といえる。

翌日の朝、夜勤明けで自宅には戻らずに東京駅に飛び込んだ…こういうとき職場が千代田区というのは助かる。

乗車券売機の手続きも慣れたものだけど、面倒なので東海道新幹線の東京ー京都間の定期券が欲しい気分。

思えば、超特急のぞみ号なんて旅行とか楽しいときに乗るモノなんだろうけど、俺の場合は一概には言えない。

母親が危篤の時ものぞみ号に頻繁に乗っていたので、当時は700系新幹線を見るとパブロフの犬状態で「何かあるんじゃないか?」と心拍数が上がって意味もなく不安になっていたが、最近も似たような症状が出ている。

俺の部屋にある固定電話は留守録が入ると赤いボタンが点滅するんだけど、それも部屋に戻って赤い光が点滅しているとドキッとするのが何年も続いていたが…そういう心理で日々を過ごすのもこれが最後だ。

急な出来事なので、普段着のまま。

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のぞみ号の車窓から眺める天気は富士山こそ見えなかったが、良い天気だった。

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当分東海道新幹線には乗りたくないけど、見仏は奈良・京都がチャンピオンだから早くトラウマが消えて欲しいのだ。