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SOLDANOの故障 [ギターの話題]

リペア開始[るんるん]


今回は今年の9月にマイク・ソルダーノが引退し、すべての製品が生産終了となったギターアンプ「SOLDANO」のリペアのお話し。

実はかなり昔から、2台持っているSOLDANOのプリアンプの1台が壊れていた。

SP-77という銀パネの、SOLDANOでは珍しいYAHAMA製の100V仕様。

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SOLDANOは電源に神経質で117Vトランスのものはステップアップトランスを使ってもノイズが出たり色々気難しいみたいで、SOLDANOの日本オフィシャル代理店が無いのもそういうのが原因という話を聞いた事がある。

あと、これも仲間から聞いた話なんだけど、SOLDANOで日本の電源で使いやすいのはYAMAHAの他にもモリダイラ製とかがあるみたいで、その辺りの事は全く知らないんだけど、とにかく俺のは普通に問題なく使えているので100V仕様のは大丈夫だと断言出来る。

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そんなSOLDANOだけど、生産中止って事にとなると余計に使いたくなってきた。

今回修理するSP-77はライブの撤収時にラックのふたをぶつけてしまって、インプットジャックが壊れてしまった。

しかし、その後修理する機会は無かったというか、バンドのメンバーチェンジを期に急激な活動縮小が進んだ結果、ライブ時の機材もギターケースのポケットに入る小さなマルチエフェクターを足下に置くだけで行なう規模になったのでSOLDANOの出番どころでは無くなり、永らく壊れたままの状態で放置していた。


俺がSOLDANOを使い始めたのは…MargeLitch(以下ML)で1991年頃からだったと思う。

詳細は忘れてしまって、もう当時撮影した写真などでしか判らなくなっているんだけど、SOLDANOを使い始めた当時のライブは自分たちの機材を隠していたので良く判らない。

とにかく初期のMLでは、ライブスタイルを変えた1992年頃には2台ステレオで使っている。

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ギターシンセも使うようになって、機材は巨大化しても使っていた。

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2005年のライブでも使ってるが、恐らくライブで使っていたのはこの頃までだったと思う。

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今から10年前の2008年の写真では…店にあるJCを鳴らしている。

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…そして、最近再び古い機材を鳴らしてみたくなった。

壊れていなかった方のSOLDANOは自宅ギター機材として復活しているが、今回は更にパワーアップさせるためにもう一台の方もリペアする事になった。


フタを外して久しぶりに中を見てみる。

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以前は真空管を入れ替えてハイゲインな音にしていたけど、オリジナルに戻してる。

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最近は真空管もネットで簡単に入手できるので、色々試してみるのも面白いかも。

問題のインプットジャックを調べてみたところ、プラスチック製のモノラルボックスジャックを取り付けるネジ山がつぶれていた。

ネジ部分もプラスチック製のパネル絶縁タイプなので、ネジ山が壊れていた。

ネットで同じ様なパーツを探したが、実際にモノを見ないと良く判らないので、秋葉原で同じ様なパーツを探そうと思った…アキバに無ければ何処にも無いから。

職場を抜け出して、昔懐かしいJR秋葉原駅前にあるラジオセンターに行ってみた。

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所狭しと並んでいる店をグルッと見て回るが無くて、2階の一番奥にある山本無線さんに行ってみる…懐かしい。

俺が最初に本格的なラックを組んだ時ラック廻りのパッチケーブルは自作で、ヤマハからメーター売りされていたPC-OCCケーブルを10メートル買って、パーツはこの店で揃えた。

何十年ぶりかに行ってみたが…当時とあまり変わらない感じで、パーツを探して似たようなモノがある所をガサゴソやっていると1個だけ出てきた!

喜んでレジのおじさんに持っていくと「あんた、それ何処から持ってきた?」というので、「絶縁素材のジャックの所から」というと、「もうこのタイプはやってないんだけど…」と言いながら部品のあった辺りで値段を調べていたが、判らないらしく「100円でいいや!」と言ってくれた。

店が随分前に扱わなくなったのが、1つだけ他の似たようなのに混じって残っていたらしい。

古いアンプは大事にしなきゃ、もう部品も無くなってきているのだ。