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音色と弾き方 [ギターの話題]

ギターが似合う曲調[CD]

最近ずっとシングルコイル・ピックアップのギターを弾いていて、不思議な事にシングルの音に慣れてきた。

俺がギターを弾き始めた頃は音さえ出ればピックアップも何も関係なかったが、次第に音色が気になる余裕が出てきた。

俺はシングルコイルの音から、ハンバッカーの音に興味が移っていった…その理由は好きだったギタリスト達の多くがハンバッカー搭載のギターを弾いていたからで、それらをコピーするバンドを組む様になると、Gibson系のギターを買うお金がなかったので自分のストラトに無理にハンバッカーを取り付けた。

振り返ると、俺がシングルコイルで弾いたのは、主に高校の文化祭のDeep PurpleとRAINBOW位だった。

リッチー・ブラックモアは高校文化祭で卒業した俺は、以後ずっとハンバッカーを使っていた。

どのギターもピックアップは頻繁に交換しているけど、最も長く使ったハンバッカーはEMGの85と81の組み合わせだと思う。

ハンバッカー一辺倒だったけど、一時期シングルコイルに傾倒した事もあった。

当時流行ったクリーンブースターのサーキットをストラトに組み込んでいた…当ブログの表紙で俺が弾いているギターがそのギター。

そして最近、昔懐かしい機材を引っ張り出したのを機会に、再びシングルのストラトを弾くようになった。

そして判った事は、ギターは弾きのスタイルによって良さが生かせるという「当たり前の事」に改めて気がついた。

つまりノーマルのストラトには、そのギターに適した演奏スタイルがあるという事で、そういうのは主にバッキングのスタイルで差が出ると感じた。

例えば、シングル・ストラトを弾いていて、適したサウンドは?とYOUTUBEで色々探してみると…俺はジェフ・ベックとかチャーさんのギターが理想のシングルサウンドだと思った。

彼らのバッキングは、コードが四和音が中心でクリーンかクランチで弾いている…だから、コード進行だけを聞いているとロックには聞えず、どちらかといえばフュージョンとかファンクなどのスタイルで、そういうバックに派手なロック風味のソロを乗せるのが特徴で、特にチャーさんの音楽はギターというよりは鍵盤的な響きを重視しているように聞える。

で、俺の場合、クランチまで歪みを下げないと判らないメジャー・トライアドを土台とした四和音なんかじゃ無くて、2つの弦だけを鳴らすパワーコードがどれだけガツンと来るか?が「音決め」の基本なので、そうなってくるとハンバッカーでないと全然シックリ来ないって事になってしまう。

つまり、曲調によってピックアップが似合ったり似合わなかったりするって事は、思っていた以上に大きいんだと思う。

最近は歪みを落として弦の1本1本がリアルに聞えるのが気持ち良かったりするんだけど、途中で飽きてくるとパワーコードで弾きたくなる。

この、余りにも大きなシングルとハンバッカーのキャラの差を機材で補足出来できないか…もちろんこれまで、俺なりにやってみたことはあったが、それはシングルをハンバッカーに近づけたり、その逆を狙ったんだけど、今回はそのどちらでもない所に持って行けないか?と考えている。

1つ閃いたアイデアがあるんだけど今のセットでは無理なので、時間があるときに試して効果があればこのブログで報告したいと考えている。

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機材の可能性に挑戦なのだ。