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2018 冬 伊豆見仏・温泉旅行記 VOL.4 天城山隧道 [旅行記]

天城越え[車(セダン)]

浄蓮の滝を後にした我々は、旧天城トンネルに向かった。

下田街道の途中で、旧414号線に入る分岐点があり、そこから先はダート路面になる。

タイヤが滑るとレンタカーがFF駆動なのが良く判る。

対向車が来るとすれ違うのが大変な程道幅が細い…ただ新トンネルが1970年に出来る前はバスやトラックもここを走ったんだろうなと思うと、当時の運転手は神業だなと驚く。

旧天城トンネル、正式名称は天城山隧道に到着。

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トンネルは山の静寂の中で、暗い口を開けて佇んでいた…もう苔むしてトンネルと山が良い感じに馴染んでいた。

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路面に積もった落ち葉を見ると、1日に何台も車が通らない様子だった。

トンネル横にある案内を見ると明治37年に完成したらしい。

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全体が切り石で建造された日本初で、現存する最長の石造道路トンネル。

地元では有名な心霊スポットらしいが、奇妙なものは感じなかったが、夜にこの寂しい場所に来ると怖いと思う。

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それでも、このトンネルが出来たことで北伊豆と南伊豆の間に立ちはだかった難所の天城越えが解消された。

石造のトンネルを見て、何故か京都・南禅寺の近くにある「ねじりまんぽ」を思いだした。

来た道を戻って新トンネルに向かった。

隣に座っているKがスマホで、YOUTUBEの石川さゆりが歌う1986年の日本レコード大賞「天城越え」を鳴らした。

スマホの小さなスピーカーから聞える懐かしい唄は、俺には音楽というより、もう何十年も見ていない「紅白歌合戦」を連想させた…良い「天城越え」だった。

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降り積もった枯れ葉と演歌で、何だか寂しくなってしまったのだ。