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バンドにおけるモチベーション [日々のあれこれ]

ニンジンの多様化[あせあせ(飛び散る汗)]

バンド活動には様々な問題がつきまとうが、今回は如何にモチベーションを保てるか?という話を考えてみる。

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皆が走りたくなるニンジンがぶら下がるのと、漠然と走るのとでは大違いだ。

そういうニンジンというアイデアを捻出するのが、バンマスの仕事というか力量になってくる。

ニンジンが如何に重要か?は、バンマス以外のポジションで運営を受け身で傍観すると良く判る。

特に難しいのはコピーバンドだったり、カバーバンドだと思う…こういうのは課題曲を消化して飽きるまでが賞味期限で、期限切れになると一気にモチベーションが下がってしまう。

逆にオリジナル曲を演奏するバンドは、新曲投入や追加アレンジなど鮮度を保つ素材が豊富だが、曲のネタが尽きると飽きられてしまう。

例えば俺がベースを弾くのは、それがコピー曲だから。

ギターで他人のコピーを「覚えよう」とは思わない…理由は大変だから。

コピーバンドで遊ぶなら覚えるのが簡単なベースが、コスパが良い。

ただ「弾き」を好き勝手に我田引水出来るオリジナル曲なら、表現豊かに弾けるギターが楽しい。

だから、バンドの仕様によってニンジンに求められるニーズは違う。

というのも、最近ライブというモノに変化が起きている…老舗ライブハウスの経営が苦しくなっていて、バンドもお客側もライブというモノへの価値観が変わっている。

俺なんかは、もうライブをやらないでも楽しめる部分を開拓する方がニンジンになり安いと思っていて、その極端なのがDTMという個人でも完結出来てしまう世界なんだと思う。

バンドの良いところは、誰が主導権を握ろうが人間の集団という小さな社会という事で、仲間という枠の中で自分の居場所を構築できる。

一方のDTMも、コツコツ個人でやっている限界もある…物珍しい間は楽しいが飽きてくる。

しかし、DTMも個人の部屋から飛び出している…作者がDTMの作品をネットで公開して、それを聞いた人たちが制作過程の情報をやりとりする流れは随分前から出来ていて、動画製作など他ジャンルの人材を吸収して1つのサークル化している集団も多い。

そこまで専門分野に割り振られると、個々のスキルがプロ並みに突き抜けていて初心者は入れないマニアな世界だけど、やり甲斐というニンジンはバンド以上に巨大だと思う。

音楽を楽しむスタイルが多様化しているのだ。