SSブログ

レトロな歪みの追求 [ギターの話題]

トコトン追求[るんるん]


最近ギターの音の抜けに拘ろうと色々試している。

いつもなら試す前に「俺の嗜好」という先入観的フィルターが先に大前提としてあって、その最大公約数の中から好みに絞り込むのが手順だったが、今回はそのフィルターを外した。

というのも、数年前までは歪みに拘るとハイゲインみたいなのが流行だったけど、最近は古くさいのからモダンなモノまで色んな音が横並びの世界になっている。

そうなると、昔使えなかったり、時代遅れ的に感じた事で選択肢から外れた音も「あり」だと思うようになってきて、古くさい音に拘ってみたくなった。

こういうのは初めてかもしれない。

とりあえず一昔前のアンプを引っ張り出して「古くさい歪み」を作ることから始めた。

もうスピーカーシミュとか、ヤヤコシイのが何も付いていないリアル・チューブアンプのROCKTRON PIRANHAを引っ張り出した。

どうせ古いのをやるならと、ギターもシングルコイル・ピックアップのギターで弾いている。

シングル特有のジャリっとした音がゴキゲンなんだけど、問題はバッキング時とソロのコントラスト。

定番の方法でアンプ前段にブースターを挟んでみたが、これが「音抜け」に大きく影響した。

とりあえずMaxonのST-01を挟んでみたが、良い感じで歪んでくれるが音が濁る。

王道でBOSSのSD-1も使ってみたが、ドライブを抑えても本質は変わらない。

そこでクリーン・ブースターのPROVIDENCEのFINAL BOOSTERを使ってみたところ、濁らずに音にパワーが得られた。

11.08.22.jpg


一昔前にクリーンブースターブームがあったけど、皆濁りが嫌だったのかも。

凄く懐かしいレトロな感じで気に入ったけど…しかし、この音ではRAINBOWとかDeep Purpleしか弾けない。

でも、レトロな音が「あり」って事なら、色々骨董品のプリアンプを試すのも面白いかも…これまでは、そういう発想も、試す時間も無かった。

またカエル色のMaxonのOD808が欲しくなってきたのだ。