生活設計

保険

将来の暮らし向きの生活設計なんて、好き勝手に自由気ままに生きている俺には最も不似合いな言葉だけど、死なない限り、俺たちは1秒ごとに老いに向かう事に抗えない…これだけは金持ちも貧乏人も同じだ。

問題は、自殺でもしないかぎり「生きていかなくてはならない」という事で、如何に生きるか？というのが年と共に明確に、具体的になってくる。

残酷なのは年老いて体力が低下してから色々見えてくる事で、若くて元気な間は見えない。

俺なんかもこれまで、この手の鬱陶しい話は避けて来たけど、こればかりは仕方がないと思うようになった。


脳天気な俺がそんな心境になったのは、最近ネットで「老人の貧困」に関するドキュメンタリー番組を見たからで…都内に住む老夫婦が年金だけでは生活できず、貯金を切り崩してギリギリの生活をしていた。

番組に何かの意図が含まれているのかもしれないが、少なくとも番組内に出てきた老人達は幸せに見えなかった。

そういうのを「明日は我が身だ」と思った。

これまで何も考えずに生きてきたけど、そろそろピンチに陥った時に助けになる備えとして保険に加入しようと手続きをした…良く判らないが特約も付けた。




年老いて病に倒れ、担ぎ込まれた病院の天井を見てから気がついても手遅れだから。

ナントナクだけど、一安心なのだ。