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高校野球が終わった [日記]

秋が来る[野球]

今年も甲子園で行なわれる夏の高校野球が終わった。

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子供の頃、もっとも好きな季節は夏だった。

夏は家族旅行とか、祖父母の家に遊びに行くとか、子供だった俺にはビッグなイベントが目白押しの日々だったけど、一番夏のイメージを良くしているのは大嫌いな学校に行かなくても良い「夏休み」だった。

「毎日が日曜日!」という躁状態の連続で、可能な限り夏休みの宿題を早めに済ませて残りのパラダイスを満喫していた。

しかし何事にも終わりはある…日曜日も晩ご飯の時間辺りから「翌日から始まる一週間」の影響が出始める…忘れようとしても明日学校に持っていく教科書などを鞄に入れなくてはならず、ため息をつきながら時間割表を確認するわけだが、この作業が土曜日の一斉下校から始まった2日間の天国が崩壊する切っ掛けだった。

夏休みという天国が「崩壊する切っ掛け」は高校野球の決勝戦だった。

毎年決勝戦が終わると、実況アナウンサーが「甲子園にも赤とんぼが舞い、真夏の暑さの中にも微かに秋の気配が…」という様な事を必ず言う。

それを聞くと…延々と続いてきた日曜日が「秋の気配」と共に崩れ去り、刻々と学校へ登校しなきゃならない日が現実味を帯びて迫ってくる。

だから学生時代は夏の高校野球の決勝戦は、試合終了後にテレビを消していた…秋の到来宣言を聞きたくなかった。

大人になってからも、甲子園の決勝となると…もう学校は関係ないのに、学生の頃のトラウマがフラッシュバックするのか、意味もなく気怠い気分になっていたが、最近はそういう事も無くなった。

無くなると同時に、あれだけ好きだった夏が「ただ暑いだけ」の嫌いな季節になった。

もうすぐ、最近好きになりつつある秋なのだ。