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アナログの価値観 [日々のあれこれ]

絶えるのか[ペン]

楽器や機材、アンプなどで興味のあるモノが出てきたりすると、まずYOUTUBEで見てみる。

最近もベース関係で見つけたモノが気になったので、どんなモノか?とYOUTUBEで検索してみた。

ある動画を見ると、何処の国の人か知らないけど白人の爺さんが出てきて、見たこともないエレキベースを弾き出した。

最初は何も考えずに画面を見ていたんだけど、爺さんが弾くフレーズに聞き覚えがある…。

何処かで聞いたことがあるぞ?と思って、それがKISSの曲のベースパートだった事に気がついた。

若い人が弾いていれば直ぐにKISSだと気がついたと思うが、まさか爺さんがKISSを弾くとは思っていなかったので時間が掛かった。

しかし、よく考えるとジーン・シモンズも68才で、立派な爺さんだからファンも年喰っていて当たり前か…。

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ロックは若者の音楽と呼ばれていた時代もあったけど、最近は高齢者達のものでもあるようになってきた。

これからはそれが当たり前になるんだろうけど、今の子供が大人になる世の中ではロックバンドなんて無くなるかもね。

というのも、ロックも昔は立派な作品でレコード盤のジャケットなんてアートだったけど、最近はダウンロードして聴くモノで軽いモノになって…使い捨てファイルになっている。

その原因は色々あるんだろうけど、俺は音楽というのにデジタルは合わなかったんだと思うようになってきた。

ノイズの無いCDを聴いて「これからはデジタルの時代だ」と喜んだけど、最近はアナログの良さというよりマニアックさとか、再生装置の大きさなんかが、音楽という「嗜好品」には似合う気がしてきた。

同じ嗜好品のコーヒーがサイフォンで淹れる方が、缶コーヒーやインスタントなんかより似合うのと同じ感じ。

デジタルで便利にはなったけど、アナログの「一手間」が本当の贅沢だと思う…そういうアナログの良さを知っている最後の世代が老人になっていく。

YOUTUBEでKISSを弾く爺さん…長生きして欲しいのだ。