SSブログ

ベースの速弾き [ベースの話題]

ピック弾きの有利点[るんるん]

ベースを速く弾く方法は色々あると思うが、YOUTUBEなどの教則動画でもスラップや指の教則は山ほどあるがピックで弾くのを詳しく解説しているのはほとんど無い。

その理由は、講師にピック弾きの専門家がいないのが理由だと思う。

多くのジャンルの大半でエレキベースでのピック弾きの利点が要求されるケースが少ないのも理由だと思う。

上手い指弾きのベースを聞いていると、俺なんかでもその良さは理解できる…ジャコパスなんて聞いていると真似したくなるほど魅力的だけど、あの奏法は、彼が演奏している他楽器とのバランスによって存在しているのであって、ハードロック系のパワー勝負のバランスの中ではジャコの微妙な指使いの大半は他楽器の音に吸われて聞えないだろう。

だからピック弾きが有利な条件になる環境は、かなり特殊な状況なんだと思う。


という事で、今回は指よりピックが有利と思える部分を取り上げてみる。

07.17.01.jpg


ハードロックの定番だけど、ドラムのキックに合わせて16分音符を延々弾く場合など、テンポが速くなると指で連符を弾き続けるのは体力勝負になるし、指で弦を均等に鳴らすのは難しく、大抵の場合バラツキを誤魔化すために歪ませている。

しかしピックで弾くとクリーンな音でもデコボコにならずに引っかかりの無い滑らかな連符になる…疾走感なんかを出しやすい。

ギターとベースではピッキングの回数が違う。

ギターには全音符という「お休み」の時間があるが、ベースにはまずそういう楽なのは無い…ギターが気持ちよくジャーン!と白玉を鳴らしている時でも、ベースはバックで黙々と音符を刻んでいなければならない。

ギターならライブで喉が渇いたと思えば左手でトリルしながらドリンクが飲めるが、ベースは常に弾き続けているので汗も拭けない。

要するにギターよりベースの方がピッキング対する体力が求められる…だからピック1つにも拘りが出てくるわけで、少しでも弾きやすいピックを使いたい。

その延長線上に「ベースでの速弾き」がある。

俺の場合、速弾き時のフォームをデフォルトのフォームにしている…速く弾かないときも速く弾くときと同じにしている。

太いベース弦に如何に対処するか?は、現在も理想的なピックを模索中なんだけど、フォームは既に決まっている。

まずピッキング時の右手はブリッジに固定している、ギターの様にブリッジからネック側に手のひらを乗せて弦をミュート気味にするのでは無く、弦はノーミュートで、ブリッジのサドルより後ろに手のひらを固定している。

その位置でピッキングすると、ピックアップがPJタイプの場合、リアピックアップの真上辺りでピッキングする事になる…俺の場合ピックを親指の腹と人差し指の先でつまんでリバース・ピッキングで弾いている。

ピッキングは肘をボディーに固定して、肘から先を軸にして、曲げた手首を左右に回転させる感じで振るのが基本で、極力振り幅を小さくする。

振り幅を小さくするのが重要で、小さい振り幅でも大きな音が出しやすいピックを選ぶ。

ただ、速いテンポになるとこの方法では追いつかないので、手首を回転させないで極力指の動きだけでピッキングしている。

コツは、手のひらをブリッジに「置いている」感じなのを、ブリッジに強く「押しつける」感じでピッキングすると手首が回転しなくなるので、自然に指だけで弾こうとするようになる。

この場合の問題は、ベース弦に負けないようピックを強く握とうとして腕の筋肉が疲れてしまう事で、俺の場合ピックを親指と人差し指の親指側の側面で挟むと、使う筋肉が変わって腕が疲れない…文字では書き辛いので、実際にピックを挟んでみて、反対側の手で自分の腕を触ってどの部分に力が入っているのか?を確認して、疲れて痛くなる部分を使わないポジションを探るのが良いと思う。

ただ、指の側面で挟むのはピックを強く握れないので、ピックが弦に当る衝撃が問題になるので、俺も現在ピックの形状や厚み、材質で解消しようとしている。

ベースで速く弾いたりすると「ギターみたい」と言う人が出てくるが、簡単に言うなと、「お前も弾いてみろ」と言いたい。

音楽は何をやるのも自由で、速弾きも1つの表現!

ピック弾きも指弾き同様、奥が深いのだ。