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雨引観音 [寺社・城・仏像・ミュージアム]

北関東旅行2018 04[カメラ]

茨城県の西部、桜川市にある楽法寺に向かう。

旧真壁城から移築された立派な薬医門が迎えてくれる。

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楽法寺の歴史は古く、587年、中国出身の法輪独守居士によって創建、干ばつ時に雨乞いに霊験があったとして嵯峨天皇の勅命で山号として雨引山と名付けられた。

女人高野の室生寺の鎧坂を思い出す様な石段を上がると、鮮やかな朱色が映える立派な仁王門がある。

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門の裏表に仁王が立っていた。

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本堂である観音堂のカラフルな様子は、奈良・京都の寺と違って日光の輪王寺や東照宮みたいな雰囲気。

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手水舎の龍も立派。

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楽法寺の本尊は八臂の観音菩薩で秘仏、普段は本堂の隣にある収蔵庫に入っていてレールに乗っていてスライドする石造の観音菩薩が鉄製の扉をブロックしている。

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境内には鳥が放し飼いになっていて、鶏、クジャク、池にはアヒルやカモもいた。

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鉄筋コンクリート製の六角堂の中には、六角堂の本尊の薬師如来があった。

徳川八代将軍吉宗公が養女竹姫の眼病平癒祈願のために、仏師円哲に彫刻させた仏像だそうだが痛んでいた。

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将軍足利義教公が関東鎮護の本尊として謹刻させた不動明王像もあった。

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六角堂には他にも破損仏が沢山あった。

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三重塔を改変した多宝塔、

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立派な鐘楼、

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名古屋城をしのぐと云われる200mに及ぶ立派な大石垣も見事だった。

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境内のあちらこちらに石仏があった。

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雨引観音は、光明皇后がお産のときに自ら法華経を写経して奉納し無事出産を果たして以来、安産祈願の観音様として有名なので、安産関係のお守りが非常に充実していて、普通のお守りを探すのが大変だった。

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紫陽花が綺麗だった。

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巨大なシイノキも凄かった。

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楽法寺雨引観音は、生き物に優しい寺なのだ。