タイムカプセル

実家でレコード盤を発掘

実家で色々物を整理をしてきた。

実家と言っても、今の奈良市内にある実家は俺が育った家では無い。

俺の実家は、俺が東京で暮らす様になってからも何度も引っ越しを繰り返しているので、今の家やそれが立っている場所に思い入れはないが、親が捨てずに残していた「俺の物」は、俺が実家を離れてから時が止まったまま化石化していた。

もう実家を離れて何十年も経つので、俺が実家に置いていたモノと再会するのも「懐かしい」を通り越して「昔の俺はこんなモノに興味があったんだな～」と、他人の事の様に感じる…まさに埋めた事も忘れた頃にタイムカプセルを掘り出した感じだ。

今回は、実家の押し入れを物色していて、俺が実家に残していたレコード盤を発掘した。

発掘したレコード盤は懐かしいというより、「こんなのを聴いていたんだ」と驚いた…というのも、多くのレコード盤は東京への引っ越し時に移動させている。

俺も東京では沢山引っ越したけど、レコード盤だけは今も捨てずに持っている…再生するプレイヤーも壊れて捨ててしまったけど、聴きたい作品はCDで買い直している。

つまり実家にあるレコード盤は、東京に持って行かなかったモノという事になるが、そのいくつかを紹介してみる。

不思議なのはドーナツ盤というシングル盤で、同じ曲が収録されているLPを持っているのに、なぜシングル盤を持っていたのか？が、今となっては判らない。

レッド・ツェッペリンも、この曲が入っているLP盤「レッド・ツェッペリン IV」を持っているし…




ディープ・パープルもインロックもファイヤーボールも持っている…。





AC/DCのシングル盤も出てきた。




ドーナツ盤ではビートルズが出てきた…ビートルズなんて聴いていたのは意外だった

マキシシングル…




最後のもあった…




またシングル盤でしか発売されていない、珍しいのも出てきた。

山水館やアクションの「アクション１０万ボルト」の歌詞差し替え曲の、ノヴェラの「マジカル・アクション！！」はシングルのみの発売だと思う…歌と演奏は第１期ノヴェラだ。




そして最高にゴキゲンなのが出てきた…ザ・ホスピタルの「ライブ・カプセル」だ！




これはソニーのカセットテープのCMソングで、テレビで歌っているバンドの外人さんはモデルさんで、実際は日本人が演奏しているんだけど、とても良くできていて「こんなバンドがあれば最高！」と思える理想的なルックス。

とにかくサンディーのボーカルが最高にゴキゲン…和モノ・ニューウェイヴ・パンクって当時の俺には理想的なモノだったと思う。

このCMが流れた当時はニューウエーブとかテクノが流行っていて、この頃の俺は後にヘヴィーメタルバンドを結成する時の相棒である船山と出会ってテクノ系に傾倒していた。

ローランドのアナログのシーケンサーとか、叩くとピューン！と音が出るシンセとかを使って、テクノ風味のロックをやっていた…「Sheena & the Rokkets #1」や「真空パック」の頃のシーナ＆ロケツッみたいなのを目指していた。

俺がギターで、舟山はピアノとシンセ担当だった…その後音楽性をメタル系に路線変更するが、実はあの頃が俺の本当の姿なのかもしれないと思ったりもする。




実家から発掘したレコード盤にも、俺の音楽のルーツがあったのだ。