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中宮寺 [寺社・城・仏像・ミュージアム]

寺社・仏閣探訪ツアー2018 Vol.03[カメラ]

中宮寺は法隆寺・東院の隣にある。

夢殿まで歩いていくと、国宝の鐘楼があり中宮寺が見える。




中宮寺は飛鳥時代から続く日本最古の尼寺。

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夢殿から中宮寺に向かって一歩進む毎に旅行客の喧噪が消えていくが…創建当時の中宮寺は東方約400メートル離れた場所にあって国の史跡に指定されており、現在の中宮寺は子院地を拝借している。

元々は聖徳太子の住居である斑鳩宮が現在の夢殿辺りにあって、西側に法隆寺があり、それと対照的な場所に四天王式配置伽藍の中宮寺があった。

格式の高い門跡尼寺で、普段は閉鎖されているが身分の高い方が通る専用の門もある。

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小さな門をくぐり、奥に進むと池の上に昭和製の本堂が見えてくる。

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靴を脱いで本堂に上がる…中宮寺に来るのはもう何度目か判らない程だが、今回は係の方が優しくて説明の音声を掛けてくれた。

目の前には飛鳥時代の彫刻の最高傑作と言われる国宝の菩薩半跏像が、アルカイックスマイルで微笑んでいる…この仏像の前に座ると癒しの波動を感じる。

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いつも中宮寺に来ると、薬師寺の東院堂と同じ感覚にとらわれる…セキュリティーが無防備過ぎて、全てが性善説によって成り立っている危うさを感じる。

よく広隆寺の半かと比較されるが、中宮寺の菩薩半跏像はギザのスフィンクス、フランスのルーブルにあるダ・ヴィンチのモナ・リザと並んで「世界三大微笑像」と呼ばれている。

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斑鳩に来た観光客なら大抵の場合、中宮寺の拝観は広大な法隆寺の境内を南大門から歩いてきて、金堂の釈迦三尊や大宝蔵院にある百済観音などの国宝の仏像や建築物を見た後にたどり着く。

中宮寺は斑鳩歴史浪漫探訪の冒険の最後のまとめなんだけど、菩薩半跏像はそれにふさわしい。

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大満足で本堂を出て、売店で半かの絵はがきを買った…絵はがきは滅多に買わないんだけど、無性に欲しくなった。

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やはり、多くの仏像ファンと同じで、俺も中宮寺の菩薩半跏像の微笑みに魅せられているのだ。