當麻寺 [寺社・城・仏像・ミュージアム]
寺社・仏閣探訪ツアー2018 Vol.01
寺社・仏閣探訪ツアー2018の一発目は當麻寺、「たいまでら」と読む。
當麻寺は交通の不便さで未見の寺だったが、テレビ番組で見て行ってみたい憧れの寺だった。
奈良市から大和王寺~香芝経由のルートで車を走らせた。
富雄川沿いに走り、大和郡山で斑鳩方面へ。
25号線手前の小泉町を法隆寺方面に向かうと、俺が気に入っている眺めになる。
三重の塔といえば興福寺の可愛い三重塔が最高だけど、法起寺も良い!
車は国道25号線を走り斑鳩町を通過。
百人一首で有名な竜田川を渡る。
大和川を渡り、大和王寺へ…王寺は俺の高校生の頃の通学ルートだった街で、何十年ぶりだったので懐かしかった。
168号線に入り、香芝を通過…この道は奈良県に住んでいた頃は車で良く走ったが、何十年経っても雰囲気は変わっていなくて驚いた。
二上山が近くに見えてきた。
太古の大和の人々は奈良県の西側にある二上山の向こう側に黄泉の国があると思っていたそうだ。
カーナビの案内通りに進むと、やがて當麻寺に到着…想像していた以上に田舎で良い感じ。
狭い道を當麻寺の目前まで進み、寺から最も近い駐車場に入る…予想していたより早く到着したので、俺が一番乗りだった。
當麻寺に向かうと仁王門が見えてきた…楽しみにしていた金阿吽の仁王像。
凄い迫力だ。
横顔も凄くてティラノサウルスみたいだ。
境内に入ると見事な梵鐘があった。
日本最古の鐘らしい。
この寺は古いぞと改めて思う。
時間が拝観時間開始直後なので、境内にはまだ誰もおらず静まりかえっている…。
講堂も…
金堂も閉まっている。
本堂である曼荼羅堂まで歩いていくと、1人で箒を持って掃除をしている若いお姉さんがいた。
お姉さんから参拝のチケットを買って本堂の中に入った。
有名な本尊の国宝・當麻曼荼羅を収めた巨大な厨子があった…天平時代の歴史の重さが伝わってきた。
源頼朝寄進の国宝の須弥壇も見事だった。
役行者三尊坐像もあった。
俺が入ってはいけない部屋に入ってからお姉さんが警備センサーのスイッチを入れたらしく、警告音が鳴って驚いた…本堂をウロウロしていると途中からお姉さんが音声案内を流してくれた。
本堂から出ると、お姉さんが待ってくれていて講堂に案内してくれた。
講堂の前で、何処から入るんだろう?と思っていると、大きな扉をお姉さんが俺だけの為に開けてくれた。
薄暗い堂内は仏像の宝庫だった…俺が仏像にため息をついている背後で、お姉さんがカセットテープの音声案内をかけてくれた。
藤原時代の丈六の阿弥陀如来坐像は金箔の状態が良くて神々しい。
珍しい妙幢菩薩立像も良かった。
この時の為にアキバで買った双眼鏡が役に立ち、超弩アップで堪能した。
大満足で講堂から出ると、お姉さんはカセットテープを止め、講堂の扉を閉めて鍵を掛けた…完全に當麻寺貸し切り状態だった。
そしていよいよメインディッシュの金堂へ向かった。
こちらもお姉さんが扉を開けて音声案内のスイッチを入れてくれた。
堂内に入って見上げ…そして、余りの凄さにため息が出た。
俺一人だけで金堂の中を双眼鏡を持って歩き回っていると、背後でお姉さんが俺のためだけに案内テープを作動させてくれた。
當麻寺の本来の本尊、白鳳時代の国宝・弥勒仏坐像は凄かった。
日本最古の塑像で螺髪が取れているのは知っていたが、本物の前では判らなかった。
四天王も良かった…四天王といえば東大寺戒壇堂が有名だけど、こちらも大迫力だった。
多聞天を除く3体は日本最古の乾漆像。
西域の顔をしていて髭も独特。
邪鬼も良い感じで踏まれていた。
金堂を出て、お姉さんにお礼を言って當麻寺奥院に進んだ。
本堂横にある手水舎の龍が見事だった。
龍の背中のひれが凄い。
右手に宝珠を持っている。
奥院の入り口は無人で、受付に進む。
拝観チケットを購入。
とりあえず庭園を一周する。
石仏があった。
受付で宝物館に入りたいと言うと追加料金で入れてもらうことになった。
今度は若いお坊さんが宝物館まで案内してくれた。
閉まっている入り口を開け、館内に入ると案内の音声が流れてきた。
厨子の中の弥勒来迎像は見事だった。
二十五菩薩来迎像も最高だった…若いお坊さんに「平等院鳳凰堂の雲中」と違うのですか?と聞くと、「雲中は極楽浄土は素晴らしいところですよという姿で座っておられますが、こちらは極楽浄土にお迎えに来るときの姿なので立っておられます」というお返事だった。
大満足で奥院を出た。
最後に国宝の東塔を見に行った。
因みに日本唯一残っている双塔伽藍の、2つある三重塔の西塔は現在改修工事中だった。
金堂裏から東塔に向かう。
天平時代の東塔は想像以上に古かった。
特に塗装は東大寺南大門みたいな感じになっていて、ビンテージ感が凄かった。
當麻寺は最初から最後まで全部凄かった!
交通のアクセスが悪いせいか凄く空いていて、貸し切り状態で多くの素晴らしい仏像を堪能できた。
俺は車で西名阪香芝ICのドンキーに向かった。
広い境内を歩き廻ったのでお腹が空いたのだ。
寺社・仏閣探訪ツアー2018の一発目は當麻寺、「たいまでら」と読む。
當麻寺は交通の不便さで未見の寺だったが、テレビ番組で見て行ってみたい憧れの寺だった。
奈良市から大和王寺~香芝経由のルートで車を走らせた。
富雄川沿いに走り、大和郡山で斑鳩方面へ。
25号線手前の小泉町を法隆寺方面に向かうと、俺が気に入っている眺めになる。
三重の塔といえば興福寺の可愛い三重塔が最高だけど、法起寺も良い!
車は国道25号線を走り斑鳩町を通過。
百人一首で有名な竜田川を渡る。
大和川を渡り、大和王寺へ…王寺は俺の高校生の頃の通学ルートだった街で、何十年ぶりだったので懐かしかった。
168号線に入り、香芝を通過…この道は奈良県に住んでいた頃は車で良く走ったが、何十年経っても雰囲気は変わっていなくて驚いた。
二上山が近くに見えてきた。
太古の大和の人々は奈良県の西側にある二上山の向こう側に黄泉の国があると思っていたそうだ。
カーナビの案内通りに進むと、やがて當麻寺に到着…想像していた以上に田舎で良い感じ。
狭い道を當麻寺の目前まで進み、寺から最も近い駐車場に入る…予想していたより早く到着したので、俺が一番乗りだった。
當麻寺に向かうと仁王門が見えてきた…楽しみにしていた金阿吽の仁王像。
凄い迫力だ。
横顔も凄くてティラノサウルスみたいだ。
境内に入ると見事な梵鐘があった。
日本最古の鐘らしい。
この寺は古いぞと改めて思う。
時間が拝観時間開始直後なので、境内にはまだ誰もおらず静まりかえっている…。
講堂も…
金堂も閉まっている。
本堂である曼荼羅堂まで歩いていくと、1人で箒を持って掃除をしている若いお姉さんがいた。
お姉さんから参拝のチケットを買って本堂の中に入った。
有名な本尊の国宝・當麻曼荼羅を収めた巨大な厨子があった…天平時代の歴史の重さが伝わってきた。
源頼朝寄進の国宝の須弥壇も見事だった。
役行者三尊坐像もあった。
俺が入ってはいけない部屋に入ってからお姉さんが警備センサーのスイッチを入れたらしく、警告音が鳴って驚いた…本堂をウロウロしていると途中からお姉さんが音声案内を流してくれた。
本堂から出ると、お姉さんが待ってくれていて講堂に案内してくれた。
講堂の前で、何処から入るんだろう?と思っていると、大きな扉をお姉さんが俺だけの為に開けてくれた。
薄暗い堂内は仏像の宝庫だった…俺が仏像にため息をついている背後で、お姉さんがカセットテープの音声案内をかけてくれた。
藤原時代の丈六の阿弥陀如来坐像は金箔の状態が良くて神々しい。
珍しい妙幢菩薩立像も良かった。
この時の為にアキバで買った双眼鏡が役に立ち、超弩アップで堪能した。
大満足で講堂から出ると、お姉さんはカセットテープを止め、講堂の扉を閉めて鍵を掛けた…完全に當麻寺貸し切り状態だった。
そしていよいよメインディッシュの金堂へ向かった。
こちらもお姉さんが扉を開けて音声案内のスイッチを入れてくれた。
堂内に入って見上げ…そして、余りの凄さにため息が出た。
俺一人だけで金堂の中を双眼鏡を持って歩き回っていると、背後でお姉さんが俺のためだけに案内テープを作動させてくれた。
當麻寺の本来の本尊、白鳳時代の国宝・弥勒仏坐像は凄かった。
日本最古の塑像で螺髪が取れているのは知っていたが、本物の前では判らなかった。
四天王も良かった…四天王といえば東大寺戒壇堂が有名だけど、こちらも大迫力だった。
多聞天を除く3体は日本最古の乾漆像。
西域の顔をしていて髭も独特。
邪鬼も良い感じで踏まれていた。
金堂を出て、お姉さんにお礼を言って當麻寺奥院に進んだ。
本堂横にある手水舎の龍が見事だった。
龍の背中のひれが凄い。
右手に宝珠を持っている。
奥院の入り口は無人で、受付に進む。
拝観チケットを購入。
とりあえず庭園を一周する。
石仏があった。
受付で宝物館に入りたいと言うと追加料金で入れてもらうことになった。
今度は若いお坊さんが宝物館まで案内してくれた。
閉まっている入り口を開け、館内に入ると案内の音声が流れてきた。
厨子の中の弥勒来迎像は見事だった。
二十五菩薩来迎像も最高だった…若いお坊さんに「平等院鳳凰堂の雲中」と違うのですか?と聞くと、「雲中は極楽浄土は素晴らしいところですよという姿で座っておられますが、こちらは極楽浄土にお迎えに来るときの姿なので立っておられます」というお返事だった。
大満足で奥院を出た。
最後に国宝の東塔を見に行った。
因みに日本唯一残っている双塔伽藍の、2つある三重塔の西塔は現在改修工事中だった。
金堂裏から東塔に向かう。
天平時代の東塔は想像以上に古かった。
特に塗装は東大寺南大門みたいな感じになっていて、ビンテージ感が凄かった。
當麻寺は最初から最後まで全部凄かった!
交通のアクセスが悪いせいか凄く空いていて、貸し切り状態で多くの素晴らしい仏像を堪能できた。
俺は車で西名阪香芝ICのドンキーに向かった。
広い境内を歩き廻ったのでお腹が空いたのだ。
2018-05-13 23:00