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EMGピックアップは電池の残量で音に差が出るのか? [ベースの話題]

バッテリーテスターを買ってみた[るんるん]


俺がEMGを使うようになったのは、1992年頃だったと思う。

ギターにEMG-81を取り付けたのが最初だった。

当時のEMGは配線が現在のコネクターに差し込む方式と違ってハンダ付けだった。

EMGは四角い9ボルトのバッテリーを使うんだけど、長い間これの寿命が判らなかった。

極端な事をいえばライブの最中にワイアレスの電池が無くなった時の様に突然音が出なくなるのか?とかを知りたかったが、そういうトラブルに遭遇する事はこれまで一度もなかった。

俺のギターは、最近はパッシブピックアップだけど、ベースのピックアップは電池を使うアクティブピックアップのEMG「PJ SET」で、ボリュームやトーンのポットがデカい初期型でEQシステムとかは付けていない。

EMGピックアップで気になるのは「バッテリーの寿命」と「バッテリーが劣化してくると音に変化が出るのか?」だと思う。

そこでバッテリー・テスターを使って計ってみた。

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まず、寿命だけどパナソニックのアルカリを使っているんだけど、想像以上に結構持つということが判明した。

これは使い方で変わるので人それぞれだろうが、俺の場合はいつ交換したか忘れるほど前の電池でも使える範囲で踏みとどまっていた。

EMGはジャックにケーブルを差し込むとスイッチが入るので、楽器からケーブルを抜き忘れると電池が消耗し続けるけど、それさえ気をつけていれば相当持つ。

それより気になるのが「音」。

電池の残量が無くなってくると、音が変わるのか?

これをネットで調べると、「新品の弦に交換したくらいにブライトさに差が出る」とコメントしている方の記事を読んで「そこまで変わってしまう様な不安定なのは使えない」と心配になったので、今回自分でテストしてみた。

古い電池と新品の電池に入れ替えたのを同じ環境で録音してみた。

エフェクターは使わず、ベースからオーディオインターフェイス直でPCで録音してみた…条件は電池を入れ替えただけで、他は全て同じ。

因みに電池は長期間取り替えない状態のをテスターで計ると、こんな感じだった…意外に残っていた。

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新しい電池を計るとこういう感じ…もっと右側に振り切るのかと思った。

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古い電池で弾いた音はこんな感じ。




新しい電池ではこんな感じだった。




俺なんかの耳では違いは判らなかった。

ネットで見た記事の「新しい弦に交換した位の差」という音質の変化は、俺の今回の実験では感知できなかった。

EMGは電池が完全に無くなっても超微弱だけど音は出るので、ケーブルを刺しっぱなしにしたのを忘れていて、完全にドロップする寸前なら音は変わるのかもしれないが、そういうのは整備不良の論外で実験する比較対象にならない。

とりあえず、バッテリーの残量で音が変化する事は「考えなくても良い」範囲だった…というか、製品としてはそれが普通だと思う。

電池の残量で音が変わるって…良く考えれば、そんな不安定なPickupを世界中のトップトップアーティスト達が使うはずがない。

バッテリーは具体的にどれ位持つのか?だけど、とにかく上記のバッテリーチェッカーの状態では音に差は出なかったので、気になる人はバッテリーテスターを使って自分なりの目安を作れば安心できると思う。

実際にテストしてみて安心したのだ。