仏像のテレビ番組

無くなる

去年は結構多かった寺社仏閣や仏像を扱う番組が、4月の番組編成以後皆無になってしまった。

毎週楽しみにしていた五木寛之さんの番組も終わってしまった。

仏像ブームは終わったのか？といえば、最近もガチャポンで仏像の新しいシリーズを回したりしているので、仏像熱が完全に冷めたのでは無いと思う。

今回ゲットしたのは海洋堂のガチャで、大好きな天燈鬼・龍燈鬼と、執金剛神…執金剛神立像といえば東大寺法華堂の秘仏が有名で、エポック社の仏ガチャは丁寧にコピーしているけど、海洋堂のは口を閉じているので、何がモデルなのか？は判らない。




天燈鬼は持っていなかったので、我が家の本尊の前に立っている龍燈鬼の横に置いている。




仏像はブームが去ったというよりは、好きな人が増えたレベルで定着した感がある。

新しい番組を期待するけど…番組を作る側から考えると結構難しいかも。

というのも有名な寺や仏像は、既に何処かの番組で紹介されている…五木さんなどは、かなりマニアックな寺も廻られている。




二番煎じを新鮮な素材として扱うには、仏像は厳しいんじゃないかな。

これまでのパターンだと歌舞伎役者やインテリイメージの役者が寺を訪れるパターン、みうらじゅん・いとうせいこうなどのサブカル系がバラエティーのポップさで仏像を語るパターン、出演するのは大学教授とかの専門家ばかりで徹底的に細かく生真面目に紹介してくれる京都・国宝浪漫とかのパターン等々、やりつくされた感がある。

去年は「西国三十三所～観音巡礼祈りの旅」が良かった…余計なタレントが出てこなくて、寺に向かう最寄りの駅からバス停までを丁寧に紹介してくれて、巡礼している気分が味わえるだけで無く、実際に寺に行ったときの知識なども得られて有り難かった。




自分だけの知識で寺を廻る場合、どうしても情報が少なくて後で「え？そんな所に、そんな重要なものがあったの」となりがち…俺の知り合いも法隆寺に行って夢殿まで歩いたのに中宮寺に寄らずに東京に戻ってきた人がいる。

東京からアクセスが厳しいところにある法隆寺まで行った苦労を思えば、夢殿からあと数十メートル歩いた場所に国宝の木造菩薩半跏像がある事を知らないのは、悔やんでも悔やみきれないだろう。

なので、俺が寺社仏閣系の番組を作るなら、実際に参拝する人の事を前提にした情報中心に、仏像も深く掘り下げて専門家が紹介する様な内容にするだろうね…一番近いのは近藤サトさんがナレーションの「古寺名刹こころの百景」かな。




京都・国宝浪漫は京都にある国宝しか扱わなかったけど、他の地域のものを仏像に絞って本格的に紹介する番組があれば、需要はあると思う。

5年間MCを務められた井浦新さんから芥川賞作家の小野正嗣さんに替った日美も頑張って欲しい。



俺は日美といえば井浦さんだったのに…「鬼」や「縄文」など井浦さんの興味の対象に共感していたので凄く残念だけど、高橋美鈴さんが残ったので一安心。


マンネリでも良いから、新しい仏像番組を作って欲しいのだ。