シングルコイル・ピックアップのギター [ギターの話題]
俺が思うストラトの基本形
昔メインギターだったNo-2ストラトのリペアを終えて、アンプに通して弾いていたらNo-2を初めて弾いた頃を思いだした…1985年前後だったと思う。
1985年前後の大阪のロック事情となると、イングヴェイ・マルムスティーンの風が吹き荒れていた…あれだけのギター旋風が吹いたのは後にも先にもあの頃だけだと思う、楽器屋の店頭にストラトがズラーッと並んでいた。
俺もその突風のど真ん中にいた…イングヴェイのギタースタイルはAlcatrazzを聴いてぶっ飛んで、即大好きになった。
インギー時代のAlcatrazzはレコード盤で買ったけど、音が良くなかった事を除けばもっと評価されても良いバンドだったと思う。
当時のギター仲間で様式美系の奴はリッチー・ブラックモアを放り投げてイングヴェイに衣替えをする奴が多かった…俺もリッチーよりイングヴェイ派かな、リッチーといえば高校の文化祭というかハードロック入門みたいな感じだけど、モノがイングヴェイとなるとライブでのアクションとかは似ていても、中身は全く別次元になる。
俺も友達にダビングしてもらったイングヴェイのスウェーデン時代のデモテープまで掘り下げて聴いていた…今はYOUTUBEで何でも聴けるけど、当時はそういうのは宝物だった。
Alcatrazzが来日した時は、大阪公演は肥後橋のフェスティバルホールだったけど、友達がローディーのバイトをしていたのでリハーサルに潜入させてもらった…曲は忘れたけど、エンディング部分を何度も何度も練習していたのを覚えている。
No-2ストラトを弾きながら…昔の事を思いだしていたらシングルコイル・ピックアップ(以下PU)のギターも、1本まともなのが欲しくなってきた…俺のストラト達は全てハンバッカーPUに交換していて、本来の姿であるシングルコイルPUのストラトが無い。
俺は最近ギターの弾き方を変えているのでギターに対するニーズもかなり変化していて、今の弾き方がシングルPUマウントのギターにフィットしそうなので試してみたくなった。
とりあえず部屋に転がっているあり合わせの材料で1本作ってみることにした。
俺なんかは、シングルコイルPUのギターといえばストラト、ストラトといえばイングヴェイ。
イングヴェイのストラトといえば…ラージヘッドのメイプルネックに、ヴィンテージホワイトのボディーが定番だと思うが問題はPUで、何をマウントするか?だけど、定番はSEYMOUR DUNCANの「YJM Fury」だと思う。
しかし俺が好きなイングヴェイの音は初期のRising Forceの音で、具体的には「ダック」とよ呼ばれたドナルドダックのシールが貼られた3点止め(後で4点止めに改造)ネックのストラト+DIMARZIOのHS-3の組み合わせが良い音を出していたと思う。
とりあえず基本からスタートということで、ひとまずDIMARZIOのHS-3メインで組んでみる事にした。
俺のHS-3は凄く古いので、元々は白いピックカバーがピックガード・パネルから出ている部分は焼けて変色している。
HS-3は現行発売のものは判らないけど、昔のは少し違う気がする…ピックアップカバーを外しても縦型ハムバカーの構造は同じだけど、コイルを巻いている保護テープの色が違ったり、微妙な差がある。
初期の頃のHS-3をブリッジ側に…
比較的新しいのをネック側に…
イングヴェイがSEYMOUR DUNCANに乗り換える前までYJMモデルとして販売されていたHS-4をセンターにマウントしてみた。
こんな感じで取り付け完了。
ポットはSeymour Duncanの「YJM High Speed Volume Pot 250k」でワンボリュームのトーン無し。
音を出してみた。
自宅練習用アンプで、普段ハンバッカーPUのギターで弾いている設定のままで鳴らしてみたところ、普段は高音がジャキジャキのSEYMOUR DUNCAN「LTTLE SCREAMIN'DEMON」で鳴らしているので、シングル独特の高域のキンキンした音は気にならなかった。
サウンドチェック時に知っている曲のリフを弾いて「なるほどなぁ~」と思ったのは、シングルPUの音ではジャンルというか「色」が限定されるという、俺がこれまでシングルPUに近づかなかった訳を再確認した。
…久しぶりにリッチーが見れるぞ!と再結成ディープパープルを見ようと代々木に行くとジョー・サトリアー二だった事があったけど、シングルPUの曲をハンバッカーで弾いてもナントカなったけど、その逆は厳しい。
俺みたいに、偶には音色の違うギターも弾きたいな的状況なら問題は無いけど、これからシングルPUでハードロックバンドを結成するぞ!となると、これはもう生半可な根性ではやれないと思う。
いつものクセでOZZYの「BARK AT THE MOON」を弾いても全然ガツンと来ない…ザックの様にピッキングしているのに…で、RAINBOWの「Man on the Silver Mountain」のリフを弾くと「ああ!こんなだった!確かにこういう音だった!」と嬉しくなる。
それ位極端に「色」が違う。
ただ、年を経ると食べ物の好みが変わるように、音の嗜好も変わるのかもしれない…今はジャキジャキ鳴らないと嬉しくないので、以前のように「やっぱシングル使えないわ!」とはならなかった。
スムーズなハムバッカーに比べて、無骨なシングルはバイクのエンジンで例えると2ストみたいな感じかな。
良い点は、音がシャープに切れる事で、特にリアPUで弾くと太い弦でもぼやけない。
速く弾いても音の粒がハッキリするのも良い…ハンバッカーだと音伸びが邪魔になってグシャグシャ傾向だけど、プルプルと音が粒になってくれるので出音が判りやすい。
しかし音の伸びとか、ハンバッカーと比べて出力が小さいとかから来る「非力感」は拭えない。
イングヴェイがMarshallの壁でラウドに鳴らしているのでHS-3がハイパワーPUだと勘違いしている人が多いが、HS-3は枯れたビンテージピックアップの再現として開発されたPUで、普通のシングルPUよりも出力は抑えめ。
しかし、「ちょっと物足りないな」「もう少しパワーがあればな」的角度で考えてしまうと、俺のように全部ハンバッカーに乗せ替える事になる。
だから、対バンのEMG君がレクチのハイゲインな音で7弦モノをズガズガやっていても「俺はプルプルと音数で勝負しますが?」と思えないとシングルでやっていくのは厳しいかも。
SEYMOUR DUNCANの「YJM Fury」も試してみたいが、とりあえずシングルに慣れるまではHS-3で弾きこもうと思う。
しかし、ちょっと鳴らしただけでシングルPUだと最前段にブースターとノイズリダクションが欲しくなる。
とりあえずBOSSのSD-1をROCKTRONのGuitar Silencerでループさせたのを最前段にして、ROCKTRONのVooDu Valveに突っ込んでいる。
Guitar SilencerはOFFの場合トゥルー・バイパスなので普段は歪みをクランチ気味にして、ソロになるとGuitar Silencerを踏んでSD-1を使う感じで使っている。
でも、シングルPUに凝り出すとクリーンブースターとかに興味が出てくると思う…ブティック系のペダルなんかに行くんじゃないかと、自分でもちょっと怖い。
シングルの音抜けの良さや、無駄な厚みでブーミーになりにくい特徴は、複数のギターを重ねる録音に適しているかも。
DTMで色々試してみるのだ。
昔メインギターだったNo-2ストラトのリペアを終えて、アンプに通して弾いていたらNo-2を初めて弾いた頃を思いだした…1985年前後だったと思う。
1985年前後の大阪のロック事情となると、イングヴェイ・マルムスティーンの風が吹き荒れていた…あれだけのギター旋風が吹いたのは後にも先にもあの頃だけだと思う、楽器屋の店頭にストラトがズラーッと並んでいた。
俺もその突風のど真ん中にいた…イングヴェイのギタースタイルはAlcatrazzを聴いてぶっ飛んで、即大好きになった。
インギー時代のAlcatrazzはレコード盤で買ったけど、音が良くなかった事を除けばもっと評価されても良いバンドだったと思う。
当時のギター仲間で様式美系の奴はリッチー・ブラックモアを放り投げてイングヴェイに衣替えをする奴が多かった…俺もリッチーよりイングヴェイ派かな、リッチーといえば高校の文化祭というかハードロック入門みたいな感じだけど、モノがイングヴェイとなるとライブでのアクションとかは似ていても、中身は全く別次元になる。
俺も友達にダビングしてもらったイングヴェイのスウェーデン時代のデモテープまで掘り下げて聴いていた…今はYOUTUBEで何でも聴けるけど、当時はそういうのは宝物だった。
Alcatrazzが来日した時は、大阪公演は肥後橋のフェスティバルホールだったけど、友達がローディーのバイトをしていたのでリハーサルに潜入させてもらった…曲は忘れたけど、エンディング部分を何度も何度も練習していたのを覚えている。
No-2ストラトを弾きながら…昔の事を思いだしていたらシングルコイル・ピックアップ(以下PU)のギターも、1本まともなのが欲しくなってきた…俺のストラト達は全てハンバッカーPUに交換していて、本来の姿であるシングルコイルPUのストラトが無い。
俺は最近ギターの弾き方を変えているのでギターに対するニーズもかなり変化していて、今の弾き方がシングルPUマウントのギターにフィットしそうなので試してみたくなった。
とりあえず部屋に転がっているあり合わせの材料で1本作ってみることにした。
俺なんかは、シングルコイルPUのギターといえばストラト、ストラトといえばイングヴェイ。
イングヴェイのストラトといえば…ラージヘッドのメイプルネックに、ヴィンテージホワイトのボディーが定番だと思うが問題はPUで、何をマウントするか?だけど、定番はSEYMOUR DUNCANの「YJM Fury」だと思う。
しかし俺が好きなイングヴェイの音は初期のRising Forceの音で、具体的には「ダック」とよ呼ばれたドナルドダックのシールが貼られた3点止め(後で4点止めに改造)ネックのストラト+DIMARZIOのHS-3の組み合わせが良い音を出していたと思う。
とりあえず基本からスタートということで、ひとまずDIMARZIOのHS-3メインで組んでみる事にした。
俺のHS-3は凄く古いので、元々は白いピックカバーがピックガード・パネルから出ている部分は焼けて変色している。
HS-3は現行発売のものは判らないけど、昔のは少し違う気がする…ピックアップカバーを外しても縦型ハムバカーの構造は同じだけど、コイルを巻いている保護テープの色が違ったり、微妙な差がある。
初期の頃のHS-3をブリッジ側に…
比較的新しいのをネック側に…
イングヴェイがSEYMOUR DUNCANに乗り換える前までYJMモデルとして販売されていたHS-4をセンターにマウントしてみた。
こんな感じで取り付け完了。
ポットはSeymour Duncanの「YJM High Speed Volume Pot 250k」でワンボリュームのトーン無し。
音を出してみた。
自宅練習用アンプで、普段ハンバッカーPUのギターで弾いている設定のままで鳴らしてみたところ、普段は高音がジャキジャキのSEYMOUR DUNCAN「LTTLE SCREAMIN'DEMON」で鳴らしているので、シングル独特の高域のキンキンした音は気にならなかった。
サウンドチェック時に知っている曲のリフを弾いて「なるほどなぁ~」と思ったのは、シングルPUの音ではジャンルというか「色」が限定されるという、俺がこれまでシングルPUに近づかなかった訳を再確認した。
…久しぶりにリッチーが見れるぞ!と再結成ディープパープルを見ようと代々木に行くとジョー・サトリアー二だった事があったけど、シングルPUの曲をハンバッカーで弾いてもナントカなったけど、その逆は厳しい。
俺みたいに、偶には音色の違うギターも弾きたいな的状況なら問題は無いけど、これからシングルPUでハードロックバンドを結成するぞ!となると、これはもう生半可な根性ではやれないと思う。
いつものクセでOZZYの「BARK AT THE MOON」を弾いても全然ガツンと来ない…ザックの様にピッキングしているのに…で、RAINBOWの「Man on the Silver Mountain」のリフを弾くと「ああ!こんなだった!確かにこういう音だった!」と嬉しくなる。
それ位極端に「色」が違う。
ただ、年を経ると食べ物の好みが変わるように、音の嗜好も変わるのかもしれない…今はジャキジャキ鳴らないと嬉しくないので、以前のように「やっぱシングル使えないわ!」とはならなかった。
スムーズなハムバッカーに比べて、無骨なシングルはバイクのエンジンで例えると2ストみたいな感じかな。
良い点は、音がシャープに切れる事で、特にリアPUで弾くと太い弦でもぼやけない。
速く弾いても音の粒がハッキリするのも良い…ハンバッカーだと音伸びが邪魔になってグシャグシャ傾向だけど、プルプルと音が粒になってくれるので出音が判りやすい。
しかし音の伸びとか、ハンバッカーと比べて出力が小さいとかから来る「非力感」は拭えない。
イングヴェイがMarshallの壁でラウドに鳴らしているのでHS-3がハイパワーPUだと勘違いしている人が多いが、HS-3は枯れたビンテージピックアップの再現として開発されたPUで、普通のシングルPUよりも出力は抑えめ。
しかし、「ちょっと物足りないな」「もう少しパワーがあればな」的角度で考えてしまうと、俺のように全部ハンバッカーに乗せ替える事になる。
だから、対バンのEMG君がレクチのハイゲインな音で7弦モノをズガズガやっていても「俺はプルプルと音数で勝負しますが?」と思えないとシングルでやっていくのは厳しいかも。
SEYMOUR DUNCANの「YJM Fury」も試してみたいが、とりあえずシングルに慣れるまではHS-3で弾きこもうと思う。
しかし、ちょっと鳴らしただけでシングルPUだと最前段にブースターとノイズリダクションが欲しくなる。
とりあえずBOSSのSD-1をROCKTRONのGuitar Silencerでループさせたのを最前段にして、ROCKTRONのVooDu Valveに突っ込んでいる。
Guitar SilencerはOFFの場合トゥルー・バイパスなので普段は歪みをクランチ気味にして、ソロになるとGuitar Silencerを踏んでSD-1を使う感じで使っている。
でも、シングルPUに凝り出すとクリーンブースターとかに興味が出てくると思う…ブティック系のペダルなんかに行くんじゃないかと、自分でもちょっと怖い。
シングルの音抜けの良さや、無駄な厚みでブーミーになりにくい特徴は、複数のギターを重ねる録音に適しているかも。
DTMで色々試してみるのだ。
2018-02-09 23:00