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特別展:仁和寺と御室派のみほとけ [寺社・城・仏像・ミュージアム]

天平と真言密教の名宝[ぴかぴか(新しい)]

東京国立博物館(以下トーハク)特別展の仁和寺と御室派のみほとけ(以下:仁和寺展)を見にに行ってきた。



開館前の9時20分頃に上野駅に到着、駅構内は上野公園に向かう人でごった返していた。

駅内にあるチケットセンターで仁和寺展のチケットを購入。

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絵画が好きだったら、もっと頻繁に上野に来ていると思う。

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他にも古代アンデスのミイラとか

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アラビア王国の至宝とかが来てるみたい。

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上野動物園の入り口前は、パンダ人気で凄く長い行列が出来ていた…平日なのに凄い人だ。

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一方トーハクの前はガラガラ。

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休館なのか?場所が違うの?と心配になるが、場所は合ってる。

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とりあえずゲートの中に入って進むが、運慶展の時とは別世界。

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極寒なので池に氷が張っていた。

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入り口の前にも誰もいない…。

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空いている理由は、仁和寺展の目玉である大阪葛井寺の千手観音がまだ展示されていないから。

仁和寺展は開催期間中の前後で入れ替えが行なわれるので、全部観たければ2度行かなければならない。

前半期間のスペシャルは空海筆の国宝「三十帖冊子」一挙公開だったけど、前半が終わってもも二帖づつ公開される。

書道に精通している人なら、国内では右に出るものはいない「日本の三筆」に堂々数えられる書の名人である弘法大師空海の字は見てみたいんじゃないかな。

俺は自分の名前が弘法太子を志すって意味らしいので、この機会を楽しみにしていた。

古い書物を見て思うのは、千年以上昔に書かれた文字が俺にも読めると言うこと…読めない漢字も多く意味も判らないが読める文字が混在しているのを見て、俺なんかと空海が同じ日本人なんだなと思える。

外国の文字は俺には単なる記号だけど、漢字・ひらがな・カタカナだといきなり身近な感覚になる。


前半は書物と絵が中心で、平成館の中央を横切った後半は仏像関係。

仁和寺では一般非公開の観音堂の仏像33体は写真撮影可能だったので、俺もリュックからカメラを取り出して撮影してみた。

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迦楼羅像は興福寺のと違って、三十三間堂の迦楼羅にソックリだった。

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最前列の左右に風神と雷神がいた。

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本尊千手観音と二十八部衆!

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仏像では、福井県明通寺の巨大な降三世明王立像が凄かった!

顔は4面、手は8本で両足でダブル邪鬼を踏みつけている…背後に回れるので後頭部にある顔も見れて良かった。


普段は一般公開されていない秘仏が多く展示されていて、日本三大如意輪の神呪寺の如意輪観音菩薩坐像を見る事が出来た。


大阪葛井寺の千手観音は2月14日から公開なので、「奈良国博快慶展」の時の展示終了後の文殊院の渡海文殊と同じで、展示される場所に千手観音の大きなパネルが置かれていた。

去年秋にトーハクで開催された運慶展が凄すぎたので、まだ若干凄いことに麻痺してしまっているが、仁和寺展も凄いと思う…運慶展は慶派仏師がテーマだったので仏像の比重が非常に高かったが、仁和寺展は書物や曼荼羅など仏像以外のものも充実していた。

図録を買った。

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葛井寺の千手観音が来たらまた見に行くのだ。