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亀石 [寺社・城・仏像・ミュージアム]

寺社・仏閣探訪ツアー2017秋 vol.03[カメラ]

今回の旅の目的の1つが亀石を見る事だった。

飛鳥地方には謎の石造物が多く、亀石以外にも「猿石」「石人像」「人頭石」「二面石」「酒船石遺跡」「益田岩船」など、他にも沢山ある。

用途のはっきりしないものも多く、これらは謎の石造物と言われている。

飛鳥は伝説と謎の宝庫で、その代表的というか、飛鳥のアイコンみたいなのがユーモラスな亀石。


車での移動は、大昔から幅の変わらない道路なので、対向車とすれ違うのが大変。

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亀石の近くにあるコンビニの駐車場に車を止めて、見に行く。

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地図に従って亀石の方向に向かうと、立派なお地蔵さんが立っていた。

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周辺はトコトンのどかな田舎の風景…。

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道しるべに書かれている内容に、歴史を感じる。

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立派な案内板に亀石の名前が無いので、探していると…あった!

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そして亀石!

長さ3.6メートル、幅2.1メートル、高さ1.8メートルの巨大な花崗岩…可愛い!

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本当に亀なんだろうか?…解らない所がまた良い!

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横から見ると…確かに亀の甲羅に見えなくもない。

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亀石のお尻。

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亀石の隣には「亀店」という休憩所の様な、亀石と同じくらい不思議な店があり、亀石グッズがあれば買おう!と入ってみたが、飲料水の自販機と野菜とかが並んでいるだけで亀石関連は皆無だった。

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亀石にはひっきりなしに学生達がやってくる。

皆、関西訛りだったので中学・高校生達の遠足だと思うが、皆レンタル自転車を借りて元気に走り回っていた。

亀石の横に案内板が設置されていた。

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亀石と呼ばれる石造物は、いつ何の目的で作られたのか明らかでないが、川原寺の四至(所領の四方の境界)を示す標石ではないかという説がある。

~伝説~

むかし、大和が湖であった頃、湖の対岸の当麻と、ここ川原の間にけんかが起こった。

長いけんかのすえ、湖の水を当麻に取られてしまった。

湖に住んでいたたくさんの亀は死んでしまった。

何年か後に亀をあわれに思った村人達は、亀の形を石に刻んで供養したそうである。

今、亀は南西を向いているが、もし西を向き当麻をにらみつけたとき、大和盆地は泥沼になるという。

明日香村 飛鳥保存財団


確かに、大昔奈良盆地は大きな湖だった…。

つまり、亀石を怒らせると大変なことになるらしいのだ。