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飛鳥寺 [寺社・城・仏像・ミュージアム]

寺社・仏閣探訪ツアー2017秋 vol.02[カメラ]

太古から道幅が変わらない様な狭い道を車で抜け、日本で最初の仏教寺院である飛鳥寺に到着。

寺の前に広い駐車場があった。

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寺の周囲は水田で、板葺神社の小丘陵が見えるのどかな風景。

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とうとう飛鳥寺にやってきた。

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本堂内に入って飛鳥大仏を見上げたり、珍しく堂内撮影可なので写真を撮っていると、次々と団体さんが入ってきて住職さんのお話しが始まった。

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蘇我馬子が飛鳥寺を建てた当初は、最先端の技術を導入した大規模な寺で、瓦の製作をはじめ,仏堂や塔の建設に関わった技術者達が法隆寺などの造営にも関わっていくことになる。

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飛鳥大仏は法隆寺の釈迦三尊を作った鞍作鳥の作で、鎌倉時代に落雷による火災で損害を受け、以前はオリジナルは一部だけ残っているだけで他の大半は後補だと言われていたが、2012年の調査では現存像の大部分が造立当初のものである可能性が高いという調査結果が出された。

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飛鳥大仏は、製作時には法隆寺金堂と同じ三尊だった事や、火災に遭った時に光背や脇侍は火災の熱で溶けてしまったが、釈迦如来像はそのまま残ったとか、他にも俺の知らなかった貴重な話を聞かせていただいた。

五木寛之さんもベタ褒めしていたが、飛鳥大仏は良い。

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聖徳太子像も凄く良かった。

法隆寺などにある太子像は、どれも険しい顔つきだけど、飛鳥寺の太子像は優しい感じで、状態も凄く良かった。

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西門を出て少し離れた場所にある蘇我入鹿の首塚を見に行く。

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乙巳の変で、飛鳥板蓋宮跡で跳ねられた入鹿の首は約600~650m離れた飛鳥寺の裏にまで飛び、入鹿の超人的な首飛翔に恐れおののき、その祟りを祓うために首塚が建てられたという。

入鹿の首に関しては、他にも三重県松阪市まで飛び「入鹿の首塚」と称する五輪塔があったりする。

飛鳥寺を背に首塚の向こうに中大兄皇子と中臣鎌足が初めて出会った槻の樹の広場が見渡せる。

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日本書紀に登場する日本の首都「飛鳥京」の様々な歴史的出来事の舞台となった場所は、現在は驚くほど静かな場所だった。

京都や奈良にある大寺院とは違う素朴なお寺は、古代から時が止まっている様に感じたのだ。